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皆さんはオランダにどのような印象をお持ちでしょうか?

オランダは人口1000万人程度と他の西欧諸国に比べて国内市場が小さいため、オランダ企業は必然的に世界のマーケットを視野に入れてきました。これまでRoyal Dutch ShellやUniliver、Philips、Heinekenといった世界的な大企業を生み出しています。

また、企業にとって有利な法人税制によって、直近ではTeslaやUberがヨーロッパのHQをオランダに置くなど、多国籍企業が集まりやすい環境があります。

そして、近年オランダは首都アムステルダムを中心にヨーロッパの中でも急速に成長を続けているスタートアップエコシステムの一つとなっており、世界中からその注目を集めています。

またオランダ国内に13しかない、研究施設をもつ大学には、かねてより国内外から優秀な人材が集まりますが、特に近年では高度な研究技術を生かした大学発スタートアップをブランディングする動きを各大学が積極的にみせています。

ヨーロッパ4カ国のスタートアップエコシステムの比較はこちらからご覧いただけます。

今回、スタートアップや起業家、それにまつわるプレイヤーを支援する目的でアムステルダム市が運営する組織・StartupAmsterdamを訪問し、独自の取り組みについてお話を伺いました。


スタートアップを積極的に支援するStartupAmsterdam

アムステルダムは、ヨーロッパの中でも古くからオープンな文化をもつオランダの首都として、国外から多くの企業や人材が集積する街として発展を遂げてきました。

上のアムステルダムのスタートアップエコシステムの紹介動画では、TechCrunchやForbesによって世界的に優れたエコシステムだと認知されているのと同時に、PythonやBluetoothといった技術的な体系を生み出す環境が古くから存在することが紹介されています。

また、現地発のスタートアップ出身の企業では、Booking.comTomTom、直近ではFintechのAdyenがユニコーン企業の仲間入りをするなど、世界に広がるプロダクトをもつスタートアップがアムステルダムから生まれています。

(EU圏外からアムステルダムへの移住に必要なビザの要件を詳しく説明している)

Youtubeのアカウントではこの動画の他にも、国外出身の起業家がビザを取得するための方法や、出資を受ける際のアドバイス、事業拡大(Scale-up)の場としてのアムステルダムの説明など、この地でスタートアップを始める上で必要な情報を網羅して紹介しています。

今回は実際にStartupAmsterdamが入っている、アムステルダム中心部の市庁舎のオフィスを訪れました。

実際にお話をお伺いしたのは、StartupAmsterdamで国外との関係性構築を推進するKriya Mehtaさんです。今回は先方からも海外との交流の事例として紹介したいということでこの場を設定してもらうことができました。

StartupAmsterdamでは2015年の設立以降、スタートアップエコシステムにおkける官民をつなげる役割を中心に様々な取り組みを実施しているようです。2015年から2019年は、

1) Capital(資本の拡大)
2) Talent(人材開発)
3) Launching customers(顧客創出)
4) Content(支援するためのコンテンツ)
5) A startup-minded environment(スタートアップを志向する環境)

の大きく5つの軸で、スタートアップエコシステムの開発を進めていたようです。その結果、2019年にStartup Genomeが発行したレポートでは世界中で最も急成長したスタートアップエコシステムが成長したとして報告されています。

その施策の中でも特にTNW Conferenceは、GoogleやAccenture、Nikeがパートナーとなるなど、ヨーロッパ最大規模のスタートアップカンファレンスとして、世界中の注目を集めています。

Mehtaさんには今回、TNW Conferenceに合わせて実施される、参加する団体が自国のエコシステムをアピールしスタートアップ企業を誘致するDelegationsという取り組みを紹介していただきました。これはあまり他のカンファレンスでは見られない独自の取り組みで、オランダという歴史的にも開かれた土地柄に由来するものなのかもしれません。

この急成長を受けて、2019年から2022年の3年間でStartupAmsterdamでは新たな軸を設定しています。

Mehtaさんは、中でも4つ目の軸であるContent & Networksの観点で、国外とのネットワークを拡大するべく様々な活動を実施しているようです。これまで日本の企業や団体からは数社しか問い合わせをもらっていないようなので、今後日本をはじめとしたAPACでのStartupAmsterdamの活動に期待がもたれます。

また、3つ目の軸であるのEmergining technologiesについては、大学発の技術をスタートアップとしてインキュベーションする取り組みもオランダでは積極的に実施されています。アムステルダム大学のインキュベーション施設Startup Villageの様子はこちらからご覧いただけます。

StartupAmsterdamのウェブサイトでは、アムステルダムにあるアクセラレーターやコワーキングスペースだけではなく、直近で実施される大小イベントや最新の情報発信まで、スタートアップエコシステムに関わる全ての情報を扱っています。

このようにエコシステムにまつわる情報が一元化されていることは、情報の非対称性をなくす上では非常に重要といえます。今後より国外からの人材が次々とアムステルダムに集まり、パリやベルリンに並ぶスタートアップハブになるという期待がもたれます。


いかがでしたでしょうか。

アムステルダムを首都とするオランダは、歴史的にも諸外国に対してオープンな文化に加えて、急速なスタートアップに関するインフラの整備によって、国内のエコシステムの成長と諸外国からの誘致を積極的に推し進めています。

オランダやアムステルダムへの進出や市場調査、またStartupAmsterdamに興味がある方はお気軽にお問い合わせください。

RouteX Inc.では、シリコンバレーやヨーロッパ、CIA諸国などスタートアップエコシステムに関する調査を引き続き進めてまいります。
市場調査や海外現地アテンドなど、海外のエコシステムとのつながりを得るためのプログラムを用意しておりますので、詳しくはこちらをご覧ください。

また、スタートアップエコシステムに関する情報の非対称性をなくす活動として、アクセラレーション・API連携等の共創プログラム研修プログラム等も用意しております。

RouteX Inc.との協業やパートナーシップにご興味のある皆様はお気軽にお問い合わせください。

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