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みなさんは最近話題のパリにあるStationFという世界最大のスタートアップキャンパスをご存知でしょうか?  StationFとはフランス通信大手のIliadの創業者であるグザビエ・ニール氏が元々駅舎であった場所を購入し、スタートアップのエコシステムを構築するために私財2億5000万ユーロを投資して作った世界最大のスタートアップキャンパスです。その全長はエッフェル塔を横に倒した時と同じくらいであるという事からもその巨大さがわかります。ひとつの建物の中にスタートアップやVCが入居し、ピッチを行う事が出来る場所などを提供することによってスタートアップの成長を活性化するためのエコシステムが完成するという考えです。現在は建物全体が完成しているわけではないですが、スタートアップの入居などは進んでいます。フランスは国を挙げてスタートアップの活性化に努めていますが、このStationFの完成とともにさらにその動きが加速するとも言われています。フランスのマクロン大統領もこのStationFの開所式の際に訪れている事からもフランス国内での注目の高さも伺えます。また、フランスはFrench Tech Visaという起業家や投資家、エンジニア向けの特別なビザを用意して世界中から才能のある人を集めています。 今回は完成間近のStationFに実際に訪れたので、その様子をお伝えします!

かつての駅舎の形を残しつつモダンなデザインによって近代的に生まれ変わったStationF

StationFのFにはFrance、Femmes(フランス語で女性の意)、Founder、また元々の駅舎を設計したFreyssinetの名前など様々な意味が込められているようです。StationFは想像していたよりもかなり奥まった場所にあり、StationFを目指して歩いていないと見つけにくい場所にあります。周りは再開発が進んでいる地域で、建設用の車などが多く停まっていました。StationFから10分程のところに起業家向けのマンションも建設される予定になっています。まさに、StationFを起点にStationF内だけでなく、この地域一帯にスタートアップのエコシステムを形成することを目指している事が伺えます。StationFは大きな建物3つからなる構造になっており、それぞれの建物の間も通り抜けが出来るような構造になっています。

まず、正面側にある建物が主にミーティング用の建物で、訪れた際も様々なところでミーティングが行われていました。中心近くにはマカロンを何個も重ねたようなオブジェも置かれていました。元々駅舎であったデザインを尊重しつつも、奇抜なオブジェを置くことによって、フランスらしさをアピールしているのかもしれません。まだまだ、スタートして間もないという事もあって人の出入りはまばらでした。

中心に位置する建物には主にスタートアップやそれを支援する企業等が入居しています。

こちらは、すでにかなりの人がいましたが、まだまだ多くの人が集まる事が出来るスペースが有ることからもStationFの大きさが分かります。MicrosoftやFacebookなどの世界的な企業もこちらにスタートアップの支援のために入居しています。

Facebookの世界初となるスタートアップ支援のためのStartup GarageがStationFに入居した事からもさらに注目が集まっています。Facebookはパリに人工知能研究グループの拠点を作るというミッションも掲げています。

ミーティングブースはかなり特徴的な作りで、2階のフロアから突き出たデザインになっています。また、ガラス張りにすることによって開放感もあり、誰がミーティングを行っているかも分かるデザインになっています。

最後の建物はまだ建設途中ですが、誰でも使えるレストランやバーになる予定になっています。かつて駅舎であった事もあり、そのデザインを活かすために電車をそのまま使いそこで食事などが出来るようなスペースを作る計画のようです。ここで多くの起業家や投資家が同じ時間を過ごし、何気ない会話から次のビジネスが生まれるかもしれません。

StationFの外側には座って話す事が出来るスペースが多くあります。仕事で疲れてリフレッシュする時や、知り合いと気軽に話すのに使われそうですね。

自転車置場の近くにはStationFからのメッセージも。コワーキングスペースの多くには、このようにそのコワーキングスペースが掲げるミッションや伝えたいメッセージが至る所に書かれている事が多くあります。

外でも仕事が出来るようなウッドデスクも置かれています。

ウッドデスクにはしっかり充電用のコンセントとUSBが配置されていました。

こちらはまだまだ建設中の部分です。まるまる一棟がまだ建設中だったので、完成がかなり待ち遠しいですね!

こちらはパリ市内のコワーキングスペースで見かけたフレンチテックの看板。

あまり、知られていませんがフレンチテックとはフランス政府がフランスのスタートアップを世界に知らせるために作った言葉です。ブランディングが上手いフランスならではという事とフランス政府がどれだけスタートアップに対して本気かということも良く分かりますね。さらにこのフレンチテックという言葉がかなり広まってきているところもさすがという感じがします。ちなみに起業家という意味で使われるアントレプレナーも元々、フランス語の取り掛かるという意味だったそうです。

こちらはStationFの開所式に訪れたマクロン大統領のスピーチの映像です。

大統領のサポートがある場所で働く事が出来るStationFは今後パリのスタートアップにとって間違いなく重要な場所になっていくように感じます。

今回実際に訪れて感じた事は、まだまだ開所して間もない事や未完成の建物があることからもその大きさに対して人がかなりまばらで少しさみしい印象を受けました。その半面今後このStationFがどのように発展して、パリだけでなく世界のスタートアップにとって重要な場所になっていくのかが楽しみになりました!完成したら、また訪れてみたいと思います。

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