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Startup Hub Tokyo主催
Startup Stage 2020
メンターレポート

2020年12月19日(土)
Startup Hub Tokyoが主催する年1回のビジネスプランコンテスト
「Startup Stage2020~関東ビジネスプランコンテスト~」が開催されました。

数多くの応募者の中から最終選考まで残った学生の部5組、一般の部5組、計10組のファイナリストが自身のビジネスプランを発表しました。今回のビジネスプランコンテストは総務省主催の全国大会「起業家甲子園・起業家万博」への出場権をかけた関東大会の位置付けでもあり、全国大会出場に向けて皆さん全力を発揮され、熱い戦いを繰り広げました。コロナ対策として、関係者以外はオンラインでの観戦となりましたが、それぞれの登壇者の熱気が画面越しにも伝わったはずです。また審査員には数多くのスタートアップに投資を行ってきたVCの方を中心に、起業家、政府機関等の方が担当され様々な視点から参加者の皆さんの成長可能性を評価出来る様になっています。

今回のStartup Stage 2020では弊社代表の大森が学生・一般から一組ずつのチームに対して2ヶ月間伴走メンターという形でビジネスプランのブラッシュアップを一緒に行い、チームとして最終選考に挑みました。

【各賞】
★最優秀賞
審査員の最も評価が高かった人[チーム]に贈られる賞です。
学生の部、一般の部から、それぞれ1名[チーム]が選出されます。

★NICT賞
審査員による選抜基準を満たした人[チーム]にしか贈られない、特別な賞です。
受賞すると、翌年3月に行われる全国大会「起業家甲子園/万博」に挑戦できます。

★協賛賞
本コンテストの主旨に賛同いただいた協賛企業様より贈られる賞です。
協賛企業一覧
IODATA、NTT DaTa 、SEPTENI、SAKURA internet
TOKYO HEADLINE、Unicorn、きらぼし銀行

審査員ご紹介
田島 聡一氏 (株式会社ジェネシア・ベンチャーズ 代表取締役)
1997年4月、さくら銀行(現三井住友銀行)に入行。同行にて約8年間、個人向けローンや中小・ 大企業融資、シンジケーション・債権流動化等、さまざまな形態の資金調達業務に関わる。2005年1月、サイバーエージェントに入社し、事業責任者として金融メディアの立上げに参画後、サイバーエージェントの100%子会社であるサイバーエージェント・ベンチャーズにて、ベンチャーキャピタリストとして投資活動に従事し、多数の企業をIPO・バイアウトまで導く。2010年8月以降は、ベンチャーキャピタリスト兼同社の代表取締役として、同社をアジアで通用する数少ないベンチャーキャピタルにまで成長を牽引。2016年8月、株式会社ジェネシア・ベンチャーズを創業。

山田 優大氏(Full Commit Partners 代表パートナー)
国際基督教大学教養学部卒業後、グリー入社。社長室にてコーポレートブランディング、予算管理、投資案件を担当後、財務戦略部にてIR、子会社事業管理へ従事。インキュベイトファンドにおけるシード期のベンチャー支援/発掘を経て、2018年にFull Commit Partnersを設立、シードに特化した5.5億円のファンドを運営中。「ハンズオン」を超え、投資先の実務/経営への深いコミットを信条とした「フルコミット」投資スタイルで、日々起業家と奮闘。

廣重 憲嗣氏(国立研究開発法人情報通信研究機構 デプロイメント推進部門長)
平成7年、東京大学(大学院)終了、郵政省入省。在スイス日本国大使館一等書記官、内閣府知的財産戦略推進事務局企画官、総務省総合通信基盤局番号企画室長等を経て、H29年から総務省国際戦略局多国間経済室長として、WTO、OECD、APEC及び多国間の経済連携協定を担当。特に、経済連携協定では、TPP11、日EU・EPA、RCEPの電気通信分野における交渉に従事。令和元年7月より現職。地域発のスタートアップを支援する「NICT全国アクセラレータープログラム」の責任者として、精力的に活動中。

細江裕二氏(Startup Hub Tokyo 丸の内起業コンシェルジュ)
1997年、さくら情報システム入社、銀行融資・ローンシステム分野を中心にカード・リース、消費者金融など金融系システムを幅広く経験。2007年、株式会社テプコシステムズへ転職、電力グループ外事業の展開において全国販売網の構築やIT業務改善の分野でアドバイザーに就任。2012年、株式会社NSDへ転籍、大手各社の統合インフラシステム構築やクロス利用を支援。また、新事業責任者としてBLEを利用した最先端クラウドの立上げやグローバル標準化事業を兼任。2015年、ワイヤレスゲートへ転職、WiーFiインフラ事業の責任者ならびに、社長室長・カルチャー事業プロジェクト長を兼任し、北海道ニセコリゾート・全国道の駅へのインバウンド向けWiーFi(FON)の展開を実施。また、2017年に経済産業省おもてなしIoTにおいて、複数の企業コンソーシアムを形成し「浅草おもてなしプロジェクト」の代表に就任、地域創生・インバウンド創生を手掛ける。同年アップライトTV取締役に就任、クールジャパン活動としてアジアメディアでの情報発信に貢献。2018年、株式会社idscopeを設立。複数企業の経営戦略支援・ビジネスモデル形成などコンサル事業を展開。その他IoT技術や通信決済・ビックデータなど様々なアイテムを活用したビジネスなど、幅広い分野で新たな事業の創出を支援・推進。

宮山 浩一氏(総務省 関東総合通信局 情報通信部長)
郵政省、総務省と入省以来ICT行政に幅広く携わり、2020年から現職。現在は、IoT、AIを始めとしたICTの社会実装、利活用の推進を担当している。これまで、沖縄、東京など日本各地において、Challenge Future Award、Web x IoT メイカーズチャレンジといった数多くのハッカソンやピッチイベントに審査員として参加し、様々なスタートアップアイデアに触れてきた経験がある。

Startup Stage 2020入賞チーム

【最優秀賞】

学生の部
WELY株式会社 松岡奈々さん
『保育士の働き方も、子どもも健康にする「MoGuCare」』

一般の部
株式会社Laura 中村 将也さん
『国内初の車窓メディアサービス「CarWindow」』

【NICT賞】

学生の部 
EmptyPlatform 渡辺三冬さん
『VRキャンパスツアーで情報を新しい「体験」に。』

一般の部 
LOOVIC 山中享さん
『人を最も優しく導く「LOOVIC」』

メンタリング振り返り

今回弊社代表の大森が2ヶ月間メンタリングをさせていただいた2チームとも学生・一般の部で唯一のNICT賞を受賞され、来年3月に行われる総務省主催の全国大会「起業家甲子園・起業家万博」への出場権を無事獲得されました。優秀な皆様とご一緒させていただけた事、非常に光栄でした。メンターは皆さんのポテンシャルを最大限に発揮出来る様に、俯瞰しながら必要なポイントを埋めていく役割ですが、徹底的に入賞にこだわって一緒のチームとして準備させていただきました。今回のイベントとメンタリングの振り返りとして、各チームへの主なメンタリング内容を共有させていただきます。

学生の部 
EmptyPlatform 渡辺三冬さん
『VRキャンパスツアーで情報を新しい「体験」に。』

メンタリング内容
渡辺さんのチームはオープンキャンパスをVR上で行う事により学生の金銭的・時間的負担を減らしながら、大学の広告費を最大限に活用する事が出来るサービスをご検討されていました。ご自身が経験された課題とそれを解決するための方法の着眼点が素晴らしく、実際に母校との連携も着実に進められていました。また、複数言語を扱うグローバルチームという事もあり、海外の団体との連携もスタートしています。今回のビジネスプランコンテストに際して、初期のピッチスライドではチームの強さが少し見えにくくなっていた印象があり、2ヶ月間のブラッシュアップ期間ではチームの強さを際立たせ、マーケットの成長性とその実現可能性を審査員の方々に分かりやすく伝えるために伴走させていただきました。また、学生という事もありビジネス経験の無さから売り上げ目標やマーケットサイズ等の数字を詰めていく部分に関して自信がないとおっしゃていただいたので、ストーリーと成長性を大事にしながら、ビジネスとしての実現可能性をどの様に伝えるのか?等をディスカッションさせていただきながら最終ピッチの準備を一緒にさせていただきました。また、渡辺さんご自身の強みとして素直さ、謙虚さ、礼儀正しさ、さらにスピードを持ち合わせており、この2ヶ月間での成長は他のメンターの方とも話題に上がる程でした。本番では渡辺さんとチームの魅力、ビジネスの成長可能性をしっかり伝え切る事が出来た様に感じます。実際に審査講評ではマーケットの成長性だけでなく、チームとしての伸び代を評価されNICT賞を受賞され全国大会への出場選出となりました。

渡辺さんから大森のメンタリングに対してのコメント
大森さん!この度は素晴らしいサポートとご指導ありがとうございました。大森さんと毎回ブラッシュアップしていくたびにどんどん自分とプランが磨かれていくのを感じました。このように素晴らしい賞をいただけたのも大森さんにメンターをしていただけたからです。成長できたのも大森さんの励ましと鋭いフィードバックがあったからです。本当に2か月間ありがとうございました!またお話しできるのを楽しみにしております。全国大会でも最高の力が出せるよう、もう少しお力を借りるかもしれません。

一般の部 
LOOVIC 山中享さん
『人を最も優しく導く「LOOVIC」』

メンタリング内容
山中さんのチームは最先端技術により、スマホの地図表示案内だけではない新しい目的地への誘導方法をテーマとしてビジネスプランに取り組まれていました。新技術を活用する事で視空間認知障害という地図と現在地を一致させる事が難しく、広い範囲への行動が難しい方をサポートする事が出来るという着眼点をベースにビジネスプランを作成されていました。ご自身のお子さんも視空間認知障害であり、このサービスを実現する事によって助ける事が出来るという誰よりも強いモチベーションに突き動かされています。山中さんのプランはメンタリングを開始させていただいた当初からストーリーと実現可能性が分かりやすく完成度の高い物となっておりました。(実際にプロトタイプも会場に持参されておりました。) 一方で課題となっていたのが、新技術を知らないオーディエンスや審査員の方々に対して、どの様に説明するのか? ビジネスとしての成長性はどこにあるのか?でした。その様な課題に対して、大森が審査員の人がよく視るポイントにフォーカスしてブラッシュアップしていく形で2ヶ月間伴走させていただきました。メンターとして、専門性を持っている方のアイディアをポテンシャルと強さを伝えながら審査員の方々の評価軸であるビジネスに落とし込んでいく点に注意を払いました。また、山中さんの熱量と課題に取り組むモチベーションを最大限に伝える事にもフォーカスしておりました。実際の審査講評では山中さんの熱量をとても感じたというコメントをいただき、山中さんが様々な課題に直面したとしても推進していく強さを持っている事が伝わったのではと感じております。

山中さんから大森のメンタリングに対してのコメント
大森さん、この度は沢山のご指導有難うございました。常に高い視点で、必要なところでとても適切なアドバイスをとても優しくもはっきりとご説明いただけたこと、すごく取組がしやすかったです。自分はモチベーションがとても浮き沈みしやすいタイプなので、大森さんと一緒に取り組めたことは、私にとって全力を出しやすいメンタリングとして導いていただけたんだと感じています。本当に有難うございました。

Startup Stage 2020いかがだったでしょうか?
今回大森がメンターを務めさせていただいた2チームを特にご紹介させていただきましたが、他のチームの皆さんも素晴らしいモチベーションと推進力で新規事業創出に取り組まれております。RouteX Inc.として、「情報の非対称性を無くし、スタートアップ・エコシステムに関わる全てのプレイヤーのポテンシャルを解放する。」をMissionに掲げて活動している事からも、参加者の皆さんの様な優秀なスタートアップの皆さんの成長をメンターとして関わらせていただけて非常に光栄です。

RouteX Inc.では海外のスタートアップトレンドから新規事業創出を行う事を目的としたオンラインサロン「海外スタートアップトレンドから読み解く、成長市場と新規事業の創り方」を運営させていただいております。現在サロンメンバー限定で起業のメンタリングを受け付けておりますので、ぜひご興味のある皆様はご検討いただけますと幸いです。

RouteX Inc.では引き続きスタートアップ・エコシステムにおける「情報の非対称性」を無くすため、世界中のスタートアップとの連携を進めてまいります。
RouteX Inc.との協業やパートナーシップにご興味のある皆様はお気軽にお問い合わせください。