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去る2020年8月27日、

「次なるイノベーション・フロンティア」

と題し、スリランカのスタートアップ・ソフトウェア開発企業7社によるピッチコンテストを実施しました!

本イベントは、在日スリランカ大使館Sri Lanka Export Development Board(EDB)との共催にて実施し、スリランカの最大都市コロンボに居を構える登壇の7社と、日本からの参加者をオンラインで接続することで、このような貴重な機会が実現しました!RouteXはイベントコーディネーターとして本イベントを主導させていただきました。

1. スリランカのスタートアップ・エコシステムとは

2. 後援・登壇企業紹介

3. イベントレポート

4. まとめ


1. スリランカのスタートアップ・エコシステムとは

(Image Credit: Google Map)

スリランカは人口2000万人程度、セイロンと呼ばれた時代より茶葉の生産で有名な南アジアのインド洋に浮かぶ島国です。

近年ではインドに近い地理的要因や、内戦が終結した2009年から続く経済発展によって盛んに注目を集める国の一つとなっています。

また近年スリランカではコロンボを中心にスタートアップ・エコシステムの構築が加速しております。世界中の国・都市のスタートアップ・エコシステムを評価しレポーティングしているStartup Genomeの2020年度版に初めて掲載され、GoogleやTechstarsやAngelHackの活動が開始するなど、最大都市コロンボを中心に急速に発展しています。その成長を牽引しているのは、以下の3点だと考えられます。

1. 他国へアクセスしやすい地理的な優位性

スリランカはインド洋に浮かぶ小さな島国ですが、インドはもちろん中国をはじめとしたAPAC(Asia-Pacific)、MENA(Middle-East North-Africa)、ヨーロッパなど、大きなマーケットに対して非常にアクセスしやすい地理的な優位性をもっています。

2. 国内外の豊富なタレント

スリランカ国内では、ハイテク産業への就職を目指す学生にITの資格を提供する民間のプログラムも多数存在しており、人材育成が盛んに行われています。また、国内のスタートアップへの注目の高まりによって、国外の優秀な人材がスリランカに戻ってくるケースも増加しています。このような国内での育成と国外からの流入が評価され、人件費と能力に長けた人材がAPAC地域では最も豊富だとStartup Genomeにてレポーティングされています。

3. スリランカ国家の積極的なエコシステム構築支援

スリランカでは近年、国家や公的機関がスタートアップを支援する動きが活発化しています。2020年にはEDBをはじめとした機関が、

Island of Ingenuity

というプロジェクトを立ち上げ、スリランカを世界へとイノベーションを生み出すホットベッドとするべく活動を開始しました。

また、IT企業は税金が0になる政策や政府主導の資金調達プログラムによって、エコシステムの構築をさらに加速させています。詳しくはこちらの記事をご確認ください。

また、スリランカは世界でも有数のIT/BPOアウトソーシング企業が集積しています。その若く才能ある人材、地域をリードするインフラ、高等教育システムの質の高さから、多くの業界アナリストに認められています。昨年、ロンドンで開催されたGlobal Sourcing Association Awardsにおいて、スリランカは「Delivery Destination of the Year」に選ばれました。


2. 後援・登壇企業紹介

今回イベントを実施するにあたって、日本 – スリランカ間の相互互恵貿易の企画開発及び拡大を奨励する日本スリランカビジネス評議会(Sri Lanka Business Council of Japan(SLBCJ))

スリランカ人専門家との出会いや情報・知識の共有の機会を提供し、日本やスリランカに関連するサービスの情報やノウハウの共有に貢献するSri Lanka Professional Association in Japan(SLPAJ)

そしてスリランカ現地の情報を独自のソースで発信するSpice Up

以上3団体に後援していただきました。

また、今回登壇した7つの企業を以下紹介します!

Afisol Pvt Ltd

CabbageApps Pvt . Ltd.

Tracified Pvt . Ltd.

Econsulate (pvt) Ltd

Calcey Technologies(pvt) Ltd

Alpha Global Outsourcing(pvt) Ltd

SenzMate (Pvt) Ltd


3. イベントレポート

2020年8月27日 19:00より開始した本イベントには、日本からの参加者を中心に80名以上の参加者がオンライン上に集いました。コンテンツは日本語をベースに英語を時折挟みながら実施されました!

今回Session 1(Input)、Session 2(Startup Pitch)、Session 3(Networking)の全3セッションで実施されました。

Session 1の冒頭では、在日スリランカ大使館 次席公使 Chandana Weerasena氏が登壇し、今回のイベントに期待する日本 – スリランカ間のビジネス交流と相互発展についてお言葉をいただきました。

次に、後援のSLBCJ Jagath Ramanayake氏、SLPAJ Sajitha Perera氏より、これまでの両国の経済交流や、今後の発展可能性について現地の様子も踏まえてお話いただきました。

続いて、Sri Lanka Export Development Board(EDB) Ravindi Ranaraja氏より、EDBの活動と、直近で立ち上がったプロジェクトIsland of Ingenuityについて紹介をいただきました。EDBではスリランカ国外への進出をサポートしてきた実績があり、今後も日本との関係性強化を目指していくという言葉をいただきました。

次に、弊社COO塚尾より、世界のスタートアップ・エコシステム構築のトレンドとスリランカのエコシステムへの期待について話しました。スリランカは、スタートアップ・エコシステムの発展を示す4段階のうち、現時点では最も下の段階(Activation Phase)にあり発展途上であるものの、その地理的・人材の優位性によって急激に発展するポテンシャルがあることを話しました。

Session 1の最後に、スリランカのエンジェル投資家を支援するコミュニティLankan Angel NetworkにてCEOを務めるChalinda Abeykoon氏に登壇いただき、投資家としての視点からスリランカのスタートアップ・エコシステムに対する所感をいただきました。Lankan Angel Networkは国内外の企業・団体と強固なパートナーシップを有しており、引き続き多くの価値をエコシステムにもたらすことを述べられました。

続くSession 2では、全7社によるピッチコンテストが実施されました!

各社7分の持ち時間でそれぞれの魅力を参加者に発信しました。ピッチ自体はSLPAJの会員メンバーによる日本語の発表となり、日本人の参加者にとっても情報を獲得しやすい形式での開催となりました!

最後のSession 3では、参加者と登壇企業によるネットワーキングが行われました!

参加者がそれぞれの登壇企業のバーチャルルームに分かれ、優れた技術をもつ企業との協業や情報交換をするべく各部屋にて積極的な交流がおこなわれました!


4. まとめ

いかがでしたでしょうか。

RouteX Inc.では、引き続きスリランカをはじめとする世界各国のスタートアップ・エコシステムに関する調査を引き続き進めてまいります。社内研修や講義も承っておりますのでご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

また、RouteXは国内外・産官学問わず様々なエコシステムのプレイヤーの方々との協業を通じて、スタートアップのポテンシャルを引き出すためのエコシステムを構築してまいります。弊社との協業やパートナーシップにご興味のある皆様はお気軽にお問い合わせください。