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Facebook F8 Hackathon 参加レポート

世界最高峰のハッカソン Facebook F8 Hackathonとは?

2019年4月28日-30日にシリコンバレーでFacebook主催による世界最高峰のハッカソン「F8 Hackathon」が開催され、日本人として唯一弊社代表の大森が参加しました。

Facebook F8 HackathonとはFacebookにとって最も重要なカンファレンス「F8」と並行して開催される世界中のトップエンジニアや起業家が集う世界最高峰のハッカソンです。F8とは元々、Facebook社内で行われていた新規事業創出のための8時間ハッカソンから名前を取られているとも言われており、F8 HackathonはFacebookのカルチャーを社外にも広げた、Facebookにとっても非常に重要視しているイベントです。
Facebook F8の参加レポートについてはこちらから

F8 Hackathonに参加するためには?

F8 Hackathonに参加するには事前にオンラインでの選考があり、世界中の応募者の中から僅か100人ほどが選抜されて参加する事が可能です。Facebook主催のカンファレンスであるF8自体も招待制であり、事前選考に通過した人のみ参加が可能ですが、F8 Hackathonはその中でもさらに選考があり、参加のためのハードルが非常に高いと言えます。今回、弊社代表の大森が参加出来た要因としてはFacebookオフィシャルのエンジニアコミュニティであるFacebook Developer Circlesの日本運営代表をFacebook Developer Circlesが世界的にスタートした初期から国内での普及に努めた事や海外のスタートアップ・エコシステムでの豊富なリサーチ経験から新規プロダクト開発に貢献できると判断されたためと予想しています。F8 Hackathonの参加ハードルが非常に高い一方で、選考を突破した参加者にはFacebookからシリコンバレー現地までの渡航費、宿泊費(ヒルトン等の高級ホテル)、食費、現地移動費等の全ての費用を負担していただけます。そのため、FacebookにとってもこのF8 Hackathonから生まれる新規プロダクト案が今後の成長にとっても重要な位置付けにある事が分かるかと思います。

ハッカソンテーマ

F8 Hackathon 2019のメインテーマはSDGsを掲げられており、2日間で人々がより良い生活のために教育や雇用にアクセスしやすくなるプロダクト開発が求められています。

審査基準は明確に設定されています。
1 アイディアの新規性やオリジナリティ
2 アイディアがプロダクトに実装されているか
3 潜在的な影響力があるか
4 多様性があるか

審査はFacebookのエンジニアや新規事業担当者が行い、最終的に入賞したチームには高額な賞金や商品が用意されています。実際F8 Hackathonに入賞した際の最も大きなリターンは世界中でチームや個人名がメディアに取り上げられて広がる事ではないでしょうか。実際にこのF8 Hackathonでの活躍をきっかけに活動の場を世界に広げたり、キャリアアップに繋がった人が大勢いる様です。

F8会場に早朝Limeで来た時の様子
F8 Hackathonの会場はこの向かいのCITY NATIONAL CIVICで開催されている。
F8 Hackathon会場内部の様子
コンサートホールの様になっている。
広い会場の至る所で開発が進められています。
F8 Hackathon参加者のバッジには一般参加者とは違い、ハッカソン参加者と明記されている。

F8 Hackathonの会場はF8が開催されるSan Jose McEnery Convention Centerの向かいにあるCITY NATIONAL CIVICと言われるコンサート等にも利用できる広いホールを使って開催されます。この会場に約100人が集い白熱のハッカソンを昼夜問わず2日間開催されました。

DEVPOST代表からのハッカソン趣旨説明

2日間のハッカソンを開催するに当たって、今回Facebookとパートナーである世界最大のハッカソン運営会社のDEVPOST代表からハッカソンの趣旨や流れが説明されます。実際に今回のF8 Hackathonの概要もDEVPOSTページ内にて掲載されています。 さらに、ハッカソン内で開放されるAPIや使い方などについてFacebookのエンジニアがそれぞれの専門領域についてテーマピッチを行ってくれ、今回のテーマでもあるSDGsについて国連職員の方から説明があるなど、充実のインプットからイベントはスタートしました。

国連職員の方からSDGsの取り組みについての紹介
FacebookのAR開発プラットフォームであるSparkARについての説明
チームビルディングの様子

一通りのインプットが終わった所で2日間のハッカソンを一緒に戦うメンバー集めのためのチームビルディングを行います。世界中から集まったトッププレイヤーがそれぞれの強みや現在の活動、ハッカソンで作りたいテーマを15秒ほどでピッチを行います。年齢や専門性、活動領域の幅も本当に多種多様でFacebookらしいダイバーシティを体現したハッカソンであると実感出来ます。それぞれがピッチ後に気になった人達に話しかけにいき、フランクに会話をしながら一緒に2日間のハッカソンを戦い抜くチームを作っていきます。チームのメンバー数も1人の個人戦から10人までの大きなチームまで比較的自由な形式でハッカソンに参加する事が出来ます。初日の午前中はインプットとチームビルディングで終了しましたが、今後戦っていくための土台作りという事で最も重要な瞬間のひとつではないでしょうか。

休憩中にFacebook メンローパーク本社でFacebook Developer Circlesメンバーと
ハッカソン会場はビュッフェ形式で朝昼晩の3食が提供される。
ハッカソン会場にはドリンクやスナックもいつでも取れる様に環境が充実しています。

会場では朝昼晩3食の食事が無料で提供され、ドリンクやスナックも食べ飲み放題の充実の環境が揃っています。2日間昼夜問わずハッカソンが運営され、プロダクト開発に集中出来る様に会場に泊まることも出来ます。

ハッカソン開始と同時に至る所で白熱のディスカッションが繰り広げられています。
弊社代表の大森が参加したチーム

弊社代表の大森が参加したチームはハーバード卒、メキシコの東大卒、シリコンバレーで働いているエンジニア(実際に会場の近くに住んでいた)等の非常に優秀なメンバーと一緒に、学校における生徒のメンタルヘルスの問題を職員がbotでいち早く検知出来るプロダクト作りに励みました。それぞれの得意分野を活かして、アイディア出しから実装、ピッチ資料の作成等を2日間行いました。

他のチームからのフィードバックを受ける様子
会場の他のチームはライバルでもありますが、お互い助け合うカルチャーが自然と生まれています。
友人のインドネシアチーム
日本語が話せる友人の香港起業家
Googleでプロダクトマネージャーとしてご活躍され、Tably株式会社の代表として著名な及川卓也さんもF8 Hackathon会場に遊びに来てくれました。
F8 Hackathon参加者には黒のパーカーが渡されます。
これを着ているとF8のKeynoteスピーチの時に特別な入り口から最前列でマーク・ザッカーバーグのスピーチを聴く事が出来ます。
F8 Hackathon参加者が最前列で参加している様子。
F8 Hackathon開催期間中にF8のKeynoteも開催されています。
Facebook創業者のマーク・ザッカーバーグからコミュニティの広がりと重要性について
実は弊社代表の大森も後ろのFacebook本社の写真に映り込んでいます笑
Facebook COO シェリル・サンドバーグ氏がFacebook Developer Circlesメンバー限定に講演を行ってくれました。
緊張してブレブレになってしまった、シェリル・サンドバーグ氏とのセルフィー笑
ハッカソンの合間にFacebook SingaporeとSeoulの友人達と
Facebook LondonとSingaporeの友人のエンジニア達と
大阪にも訪れてくれた事があります。
F8 Hackathon最終日にはFacebook創業者のマーク・ザッカーバーグも会場に訪れ、それぞれのチームの進捗度のヒアリングを行い、実際にプロダクトを体験している様子。
スタートアップ関係の活動を始めた一つの目標であった「マーク・ザッカーバーグに会う」という事が実現出来た瞬間。映画「ソーシャル・ネットワーク」に影響を受けた世代ですね。Thank you Mark !と声をかけたら、とても驚いてました笑
F8 Hackathon最終日のピッチについての案内
最終日には選考を突破した10チーム程がピッチを行い入賞者を決定します。
それぞれのチームが実際にデモを見せながらピッチを行います。
数百人が注目するピッチに次の登壇チームも緊張の様子
一番の優勝候補と言われていた10人のグローバルチーム
最終的に優勝したのは外国からアメリカに移住する人を現地コミュニティが支援するツールを開発したチーム。優勝チームの今後の活躍が期待されています。
F8 Hackatho終了後はF8 参加者と一緒に打ち上げ
F8会場が丸ごとクラブに変貌し、DJ等がダンスミュージックを演奏して盛り上げてくれます。
会場にはバーも設置され本格的なカクテルを楽しむ事も出来ます。

いかがだったでしょうか?
世界最高峰ハッカソン F8 Hackathonの充実度とそのレベルの高さが少しお伝えする事が出来たのではないでしょうか。

弊社RouteX Inc.では世界中のスタートアップ・エコシステムのリサーチを通して、皆様に海外のベストプラクティスを提供し、事業拡大や新規事業創出に貢献させていただいております。F8 Hackathonの様な世界トップレベルでの活動にも参加しており、自信を持って皆様のご支援を行えますので、弊社との事業連携等にご興味がある皆様はお気軽にお問い合わせからご連絡ください。