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記事一覧 > 【Epson Hack Trek】
栄えある入賞3チームを直撃インタビュー!

去る2019年11月16,17日、世界的に著名なプリンター企業・エプソンさん主催のハッカソン、

Epson Hack Trek

を運営サポートとして開催させていただきました!!

エプソンさん独自のAPIを使い、プリンターやスキャナを用いたソリューションを考えるという課題のもと、休日にもかかわらず約50名のエンジニア・プランナーの方にお越しいただきました!

今回はそのハッカソンで素晴らしいプロダクトを発信して見事受賞された3チームに

直撃インタビュー

を行いました!

受賞されるまでに重ねた様々な工夫や苦労の数々から、普段エンジニアとしてのこだわりに至るまで、様々なお話を伺うことができましたので、

その一部を紹介させていただきます!!

イベントレポートはこちら

またイベントのLPはこちらとなります。


目次

1. Epson Hack Trek概要

2. 直撃インタビュー!

3. まとめ


1. Epson Hack Trek概要

今回のEpson Hack Trekは、エプソンさんのWeb API

「Epson Connect API」

を用いて、プリンターを利用したアイデアを具現化する、というテーマの元、開催されました!

Epson Connect APIは、「Epson Connect」というクラウドサービスに接続しているプリンターやスキャナに対して、インターネット経由で印刷処理を制御・実行する機能を提供します。

また、ユーザーから離れた場所に設置されているプリンターに対して、手持ちのファイルを印刷させることも可能です!

例えば,Twitterに特定のハッシュタグをつけて画像をツイートすると,連携しているプリンターがその画像を印刷するなどの利用も可能です!

Epson Connect APIには以下のような利点があります。

– 専用回線を用意せずとも、プリンターをFAXのように利用することができる

– Epson Connectにアップロードしたファイルは印刷後に消去されるため、ユーザーのプライバシーを保護できる

– 多くのクラウドサービスとの連携が容易にできる

また、今回のハッカソンの豪華Prizeは以下の通り!!

・最優秀賞10万円
・優秀賞5万円
・特別賞:エプソンDX賞
プリンター1台 + エプソン チームラボ ボーダレス チケット チーム人数分ペア

というエプソンさんならではのPrizeを設定していただきました!!

Image Credit:teamLab Borderless

「エプソンDX賞」は、親子が一緒に行う教育用のコンテンツを作成した

マイプレイブック!!

の皆さん!

「優秀賞」は、一般ユーザーが自由に画像コンテンツを公開するサブスクリプションのサービスを紹介した、

Papercast!!

の皆さん!!

そして栄えある「最優秀賞」は、自分の半生から人生ゲームを創り出し、プリンターで紙媒体におこすことで遊ぶことができるコンテンツを作成した、

LifeGame!!!

の皆さんでした!!!

(イベントの雰囲気や、賞をとったチームが作ったプロダクトの詳細については、こちらの記事をご覧ください。)

素晴らしいプロダクトの数々でしたが、入賞の決め手はなんだったのでしょうか?


2. 直撃インタビュー!

​​ここからは、直撃インタビューを通じて各チームの入賞の秘訣を探ります!


【エプソンDX賞】マイプレイブック

□どんなチーム?

—改めてエプソンDX賞受賞おめでとうございます!マイプレイブックの皆さんの簡単な自己紹介をお願いできますか?

チームのメンバーは皆GROOVE X(*1)の社員で構成されています。メンバー5人のうち3人はよくハッカソン参加してますね、2人は今回初めてでした。

いつもハッカソンのような社外のイベントに参加してみたい人を社内のグループで募っています。ハッカソンの場合だと、スキルアップというか、業務とは違う方向で新しいことをやってみようというのが動機としては大きいですね。インプットがてらというか。

(*1 LOVEをはぐくむ家族型ロボット「LOVOT[らぼっと]」を開発する注目のスタートアップ。ホームページはこちら。)

—それは素晴らしい取り組みですね!ハッカソン初参戦のお二方ですが、ハッカソンに初めて参加してみていかがでしたか?

ずっとハッカソンに参加したいなと思ってたんですが、まずどんなものか見てみたいという気持ちが大きかったんです。そういう意味で初心者でも参加できるハッカソンだったと感じています。当初のイメージは会議室に詰め込まれるイメージだったのですが、会場が想像以上におしゃれで。

また、ハッカソン以上にイベントとして楽しめる要素がありました。ピッチもコントみたいで笑いも起こっていたので面白かった。(笑)

(GROOVE Xさんのオフィスにて!)

□受賞するまでの道のり

—今回UI/UXで意識された点はありますか?

今回は子どもを対象にしていたので、ボイストリガーを使って子ども向けのUXにしたというのがこだわりですかね。

—そのUXを実際のデモで表現できたのはすごいですね!

ピッチ前にめっちゃ練習しましたから。(笑) ちゃんと動いて本当によかったです。

—今回のマイプレイブックのアイデアは事前に考えてこられたのですか?

元々はランチミーティングで別案を考えていたのですが、最初の説明の際に似た説明が出てきたので、これはいかんなと。そこで考え直した結果、APIを使う意義を持たせるためにはVUI(*2)がいいんじゃないかと思って、そのメリットを最大化できるのが絵本でしたね。

(*2 音声ユーザーインターフェース (Voice User Interface)のこと。声によってあらゆる情報をやりとりを行うことを指す。)

当日はブレストとして付箋を使ったり、紙にマインドマップを書いて案を練り直したり、役割を決めたりしました

もともと一緒に働いている期間が長かったので、チームワークという点ではアイデアが変わっても心配なかったですね。

(本番も和気あいあいとした雰囲気が印象的でした!)

—そこまで本番でチームワークを発揮できるのはすごいですね。

元々社風としてお互い物事を言い合える環境があるからかもしれないです。

□Epson Hack Trekを終えて

—ちなみにPrizeは何かに使いましたか?

いただいたプリンターを家に持って帰ったんですけど、早速年賀状を印刷しましたよ。(笑)

—今後の取り組みの予定はありますか。

月一、二ぐらいでハッカソンに参加しているので、継続したいですね。その中で誘い合わせてチームとしても積極的に参加していきたいと思います。

—チームワークもますます上がっていきそうですね!ありがとうございました!

(3体のLOVOTとともに!)

【優秀賞】Papercast

□どんなチーム?

—改めて優秀賞受賞おめでとうございます!まずPapercastの皆さんの簡単な自己紹介をお願いできますか。

私たちは普段、コンサルタント・カスタマーサクセス・フロントエンドエンジニアと職種がバラバラですが、全員共通でモダンJavaScript開発を勉強しています。同じメンターについており、そのコミュニティの中で出会いました。

Hack Trek参加のきっかけも、コミュニティ内で「こんなハッカソンあるよ!」と情報が流れてきたからです。メンターの薦めもあって「せっかくのいい機会なので参加してみよっか!」と手を挙げたメンバーでチャレンジしてみることにしました。4人のメンバーのうち3人はハッカソン初参加だったので心配はありましたが、なんとか乗り切ることができました。

—Papercastのみなさんはとってもチームワークがいい印象で、初参加とは思えませんでした!役割分担はどのようにされたのですか?

ハッカソン中はコーディングと発表準備に集中したかったので、プランやデザインは事前に軽く検討していました。ハッカソン中は、全員コーディングというスタンスで取り組み、フロントエンドとバックエンドでやれるところをとっていくスタイルにしました。結果的に夜通しの作業になってしまいましたが、力を合わせることができたと思います。

—チームワークで勝ち取った成果だったのですね!

□受賞するまでの道のり

—今回発表していただいたPapercastの案はどのように考えられたのですか?

今回制作するプロダクトのプランは事前に4人で考えてきました。結果的には事前に考えたプラン通りに作ることができたので、本番は案出しに時間を取られることなくプロダクトを作ることに集中して取り組むことができました。

—Papercastを作るにあたって、UI/UX面で意識された点は?

Papercastを使う人たちに、私たちの世界観をしっかり表現できるように意識しましたね。あとは、今回のプロダクトが老若男女幅広く使って欲しいものだったので、どの世代でもストレスなく使えるようなUIを意識しました。例えば、バックエンド側での処理進捗は見えなくてもシステムとして機能しますが、「動いているのかどうかわからない」と不安やストレスを感じるユーザもいると思います。そこでプリンターに指示を飛ばすときに進捗が見えるようにするなど、フロントエンドはユーザを意識して作りました。

作成にあたっては、せっかく皆が同じ場にいるからということでお互いかなり積極的に連携して意見交換はしました。

—実際のデモも素晴らしかったですよね!

限られた時間だったのですがここで失敗したら意味がないと思って何回もデモの練習をしていました。なので本番は特に大きな問題が起こることもなく終えることができました。

また、他のチームの発表を聞いている中で、今まで深く考えてこなかったことにも気づくことができたので、そういう意味でモチベーションをきゅっとあげることができました。

(本番でも最後までデモのチェックをされていました!)

□Epson Hack Trekを終えて

—ちなみに賞金は何かに使いましたか?

賞金はありがたくメンバーの決起会の焼肉に使わせていただきました。(笑)

—チームワークも深まって今後がますます楽しみです!今後の計画はありますか?

所属しているコミュニティの他のメンバーも一緒になって、APIを便利・安全に使うためのOSSを作りたいと考えています。

また、ハッカソンにも継続して参加したいです!「Epson製品を使う」というハッカソンのテーマのおかげで、普段の勉強では意識できないユーザの存在を考えることができました。今後もプロダクトを通じて、UI/UXを考える良い機会として、ハッカソンにチャレンジしていきたいです。

—女性ならではの連携が光る素敵なチームでした!ありがとうございました!

(銀座の夜景をバックに!ありがとうございました!)

【最優秀賞】Lifegame

□どんなチーム?

改めて最優秀賞受賞おめでとうございます。Lifegameのお二人の簡単な自己紹介をお願いできますか。

ともに大学の理工学部に所属しています。大学での専門とは別にGeek Salon(*1)というプログラミングスクールのコースを受講しており、そこで知り合いました。現在はコース受講を終え、そこのメンターをさせていただいています。

(*1 大学生限定のプログラミングスクール。本ハッカソンのコミュニティスポンサー。ホームページはこちら。)

—最近ではコーディングの裾野がどんどん広がってきてますよね。自ら勉強しようという意欲がすごい。。

実はまだコーディングを初めてだいたい1年ぐらいなんです。ただ、来年からプログラミングが義務教育化することもあって勉強しないといけないなと自分を奮い立たせています。

—今回Epson Hack Trekに参加するきっかけって何だったんですか。

今までハッカソンに参加したことがなかったのですが、Geek Salonの代表から直接情報を聞きました。当初相方は参加することにかなりネガティブだったのですが、こういったきっかけが無いといけないと思い、衝動で相方の分まで参加登録しました(笑)

—なるほど(笑) その結果最優秀賞を取ってしまうのがすごい!

□受賞するまでの道のり

—ここからはLifegameを生み出した道のりについて教えてください。ハッカソンに臨む前にお二人でどこまで準備されていたのですか。

ハッカソン本番はプログラミング作業に追われると思っていたので、プロダクトのアイデアを二人で話していました。プリンターに関するプロダクトということで、思いついたアイデアはどれもありきたりだな〜と我ながら思ってたんです。そこでいったんアイデアを全て壊して、エンターテインメント要素を入れたものはどうかと考えてみたら、これだ!ってなりました。

(大学構内にお邪魔してのインタビュー!)

—そのアイデアはハッカソン中に少し変えたりしましたか?

いえ、結果的に事前アイデア通りのプロダクトを本番では作ることができました。

—自分の半生を盤面に投影するアイデアは私も驚きでした!2人と人数は少ないチームでしたが、ハッカソン本番は役割分担されたのですか?

ガッツリ役割分担しました。このプロダクトで必要なのはアプリ化とAPI対応だとわかっていたので、一人がアプリ、もう一方がAPIと担当分けしましたね。時に相談しながら進めましたが、基本的には自分の役割をしっかりと果たすことを心がけました。

—メンバーが少ないからこそ取れる戦略かもしれませんね!プロダクト制作にあたって普段から意識されていることってありますか?

こだわりがあるわけでは無いですが、常にシンプルさを重視するようにはしています。あとはやっぱりアイデアですね。別視点を持ってくるということも含めて一番難しいところだと思います。

—ハッカソン中に一番嬉しかったことは?

夜中12時にプリンターを通して自分の思い描いたものが出てきた時ですね。もともと0から1を作り上げることにはとても興味を持っていたのですが、自分の苦労が報われた瞬間は発狂レベルで嬉しかった(笑)

(「本当に自分たちが最優秀なのか信じられなかった・・」)

□Epson Hack Trekを終えて

—最終的には最優秀賞という形となりましたが、ハッカソン全体を通じて得られた気付きってありましたか?

2日間という短期間で何かを作るという経験がとてもいい経験でした。今までは数ヶ月単位で作ることが多かったのですが、集中すると2日間でもかなりいいものを作ることができるのだなと。また他の参加者の皆さんの発表が素晴らしかったので次回は改善したい。

あとは、デザインの重要性ですね。特に今回は一般消費者向けだったので。

—ちなみに賞金は何かに使いましたか?

ちょうどその次の週から海外旅行にいく予定があったので、現地で利用させていただきました。あとは、せっかくハッカソンでもらったお金なので、オンラインレッスンの受講費にして、さらにレベルアップしたいと思います。

(さらなるレベルアップが楽しみです!)

まさに自己投資ですね!これからの成長が楽しみなお二人、ありがとうございました!


3. まとめ

いかがだったでしょうか?

今回入賞したのは、チーム構成も全く異なる3チームでしたが、どのチームにも共通していたのが、

・作成するプロダクトの案をハッカソン前やハッカソン中にとことん突き詰めること!

そして

・メンバー同士の連携を生かして、本番に素晴らしいプロダクトを生み出していること!

だと感じました!

またハッカソンは、デモを通じて普段はなかなか感じることができない刺激を受けたり、交流会を通じて他の参加者と意見交換したり等、エンジニアの技術力向上のためにとても有意義なイベントであることを改めて感じました!

最後になりましたが、今回お忙しい中快くインタビューを受けてくださった入賞3チームのみなさん、本当にありがとうございました!

RouteX Inc.では、今回のイベントのようにオープンイノベーションに関するイベント・ハッカソンや、コンサルティングを手掛けています!!

様々な形でクライアントの方々のお役に立てるよう、提案から実行までご協力させていただけますので、お気軽にお問い合わせください!