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記事一覧 > RouteX×NTT DOCOMO Ventures 【Startup Pitch#1】 Factory Tech 最新トレンド with DMM.make AKIBA

RouteX×NTT DOCOMO Ventures
【Startup Pitch#1】
Factory Tech 最新トレンド with DMM.make AKIBA

2021年3月2日(火)に、NTT DOCOMO Venturesとの共催にて、スタートアップピッチ「Factory Tech 最新トレンド with DMM.make AKIBA」を開催しました!

DMM.make AKIBAは、合同会社DMM.comが設立したハードウェア開発をトータル支援するモノづくり施設です。DMM.make AKIBAとそこで出会った株式会社東京ファクトリーとイワキテック株式会社の2社によるご講演の内容をご紹介させて頂きます!

イベント概要

DMM.make AKIBA/大沼様

ダイアグラム, タイムライン

自動的に生成された説明

まずは、DMM.make AKIBA事業部長の大沼様にご登壇頂き、DMM.make AKIBAの概要や強みについてお話を頂きました。

DMM.make AKIBAはアイデアを形にするための支援をトータルで行う「モノづくりプラットフォーム」として、製造業の企業に向けてコワーキングスペースの提供や企業間のマッチング支援などを行っています。

特徴的な施設として、初期投資で5億円以上をかけて作られた、ハードウェア開発に必要な機材が揃う施設「Studio」が紹介されました。こちらの施設は、会員になれば自由に使えるとのことです!

グラフィカル ユーザー インターフェイス, Web サイト

自動的に生成された説明

強みとしては、スタートアップと大きな企業をマッチングできることが挙げられました。

実際に、アライアンスの締結に至った事例や出資・買収につながった事例も多いとのことです。DMM.make AKIBAの事業を起点に、新たなエコシステムが形成されていることが分かりますね。

また、DMM.make AKIBAを利用しているスタートアップの累計資金調達額は200億円を突破しているそうです!DMM.make AKIBAのますますの広がりとそこから生まれるプロダクトに胸が高鳴りますね!

次に、実際にDMM.make AKIBAでプロダクト開発をされている株式会社東京ファクトリーにファクトリーテックの最新トレンドや事業内容についてご講演をいただきました。

株式会社東京ファクトリー/池様

グラフィカル ユーザー インターフェイス

中程度の精度で自動的に生成された説明

株式会社東京ファクトリーは、「デジタルツールの提供により日本の製造業が世界No.1であり続けるために貢献」というミッションの下、製造現場のDXを支援するSaaSプロダクトを提供するアーリーステージのスタートアップです。CEOの池様は川崎重工業、ボストンコンサルティンググループを経て2020年4月に東京ファクトリーを創業しています。川崎重工業ではボイラ製品の生産技術や海外外注先の製作指導に従事し、ボストンコンサルティンググループでは製造業・エネルギー企業のDXやターンアラウンド案件に従事していました。

会社についてご紹介を頂いた後、製造業におけるSaaSのトレンドについてご説明して頂きました。

グラフィカル ユーザー インターフェイス

自動的に生成された説明

日本国内の製造業に特化したSaaS事例を見ると、製造現場よりもその周辺領域にフォーカスし、拡大している傾向があるとのことです。
例えば、画像中の『aperza cloud』はCRMのツール、『RFQクラウド』は購買調達に特化したサービスです。

東京ファクトリーは製造現場にフォーカスしたサービスを展開されています。

東京ファクトリーが提供している『Proceedクラウド』は、これまで有効活用されてこなかった製造工程の写真をベースとするデジタルツールです。

テーブル

自動的に生成された説明

工程写真の共有や工程管理、写真への書き込み・コメント機能などを搭載しており、様々な導入効果があります。

コスト削減だけでなく、品質の向上や納期の改善といった効果も得られる点が大きなメリットとのことです。

イワキテック株式会社/亀井様

最後に、イワキテック株式会社の亀井様にご登壇頂きました。
イワキテック株式会社は、大型構造物や造船関連製品等を製造する地域産業として、着実に実績を積み重ね、現在では鋼構造物の設計から製造、据付、アフターサービスまでを一貫して行うメーカーです。船に積んだ貨物を海水や雨風から守るハッチカバーという製品に強みを持っておられます。

しかし、製造工程における精度計測が巻き尺を使ったもので、アナログかつ人員を要する工程だったため、製造におけるDX化を具体的に模索され始めたそうです。
そこでDMM.make AKIBAに出会い、ちょうどその時に実証実験のパートナーを探していた株式会社東京ファクトリーとマッチングが実現したとのことでした。

そして、現在は実証実験を行っているとのことです。

他にも、大型クレーンの省人化や3Dカメラによる計測、生体認証を活用した勤怠管理など、様々な場面でのDXを検討しておられるそうです!

Q&Aセッション

最後のQ&Aセッションでは、多くの質問を頂き、充実した時間となりました。
そのQ&Aの中から一部を抜粋してご紹介します。
(Aは回答を要約し、記載しております。)

Q:実証実験を通して、どのような気づきがありましたか。
A:(東京ファクトリー、池様)
サービスを実際に現場で使って頂いたうえで、フィードバックを頂けたことは大変勉強になりました。例えば、写真の表示速度が遅いという声を頂き、改善につながりました。

(イワキテック、亀井様)
要望やフィードバックを伝えると、それがすぐにサービスに反映されます。多くの企業や製造現場で実際に使用されることで、色々な要望やフィードバックが蓄積されて、より良いサービスが出来上がっていくと思います。

最後に

今回のイベントでは、DMM.make AKIBA、東京ファクトリー様、イワキテック様よりそれぞれご登壇者をお招きし、Factory Techの最新トレンドについてお話を頂ける貴重な機会でした。

日本国内の製造業向けSaaSは、製造現場というよりもその周辺領域にフォーカスしている傾向がある一方、海外では製造現場そのものにフォーカスしたSaaSの提供が進んでいることが分かりました。またモバイルの活用も大きなポイントでした。海外の事例を見ると、日本のFactory分野はまだまだDXの余地がありそうです。

今回ご登壇頂いた東京ファクトリー様とイワキテック様はDMM.make AKIBAというプラットフォームを通じて出会い、製造現場のDXに取り組んでいらっしゃいます。今後、Factory Techへの注目が高まっていく中、このような事例が増えていくことで、Factory分野に大きなスタートアップ・エコシステムが生まれるかもしれませんね!

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