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記事一覧 > 【Disrupt SF 2019】①Tech Crunch Disrupt SF 2019参加レポート

今回はスタートアップのメッカ、サンフランシスコ(SF)から!

TechCrunch Disrupt SF 2019

に参加してきました!

TechCrunch Disruptとはその名の通り、このイベントからこれまでの常識を覆すようなスタートアップを生み出すことを目的に、2011年からTechCrunchが開催している世界的なスタートアップイベントの一つになります!

以下現地のスタートアップを取り巻く熱狂的な盛り上がりと最新スタートアップ情報を、連載としてお伝えさせていただきます。

第一回はDisrupt SF 2019の概要と現地の様子をレポートさせていただきます!

目次

1. Disruptとは

2. Disrupt SF 2019概要

3. 今回の注目トピック3選

4. まとめ


1. Disruptとは

Disruptはサンフランシスコのスタートアップ系メディア・TechCrunchが年に数回世界各地で行なっているイベントです。

Disruptの名の通り、世界の常識を壊すというコンセプトの元、世界中で開催されています。

特に名物のピッチコンテスト・Startup Battlefieldでは、予選を勝ち抜いた優れたスタートアップが、ピッチで自分たちの事業を競い合います。これは同時にVCへのアピールの場にもなっており、今後の投資を勝ち取るチャンスを得ることができます。まさにユニコーンへの登竜門なのです。

過去DisruptのStartup Battlefieldで優勝、決勝進出した主なスタートアップは以下の通りです。DropboxやFitbitはもはやおなじみですよね!Forethoughtはかのソフトバンクから出資を受けていることでも知られている企業です。またどの企業にも共通しているのは後に資金調達を得て急成長していることです。

credit: TechCrunch

​​またドラマ「Silicon Valley」シーズン1でも、主人公率いるスタートアップ・Pied Piperが名ピッチで優勝するシーンがありました!

credit: HBO

​​Disruptの主な意義は以下の3つだと考えています。参加するステークホルダーそれぞれにメリットをもたらす意味で非常に重要度が高いのです。

1. (投資家目線)新たな投資先の獲得

2. (大企業目線)新規技術の宣伝・スタートアップとの連携

3. (スタートアップ目線)VC・CVCとのコネクション・ビジネス機会の獲得

これこそまさにスタートアップを中心としたエコシステムと言えます。

RouteX Inc.では昨年ドイツ・ベルリンで開催されましたDisrupt Berlin 2018にも参加しておりますので、こちらのレポートも合わせてご覧ください。


2. Disrupt SF 2019概要

次に、今年度10月2〜4日に行われましたDisrupt SFの概要とその雰囲気をお伝えさせていただきます。

【参加までの準備】

参加登録は事前に専用ホームページから行うことができます。登録に際しては例年のDisruptと同様にInvestor・Startup・Studentのように区分が別れており、値段も異なります。

ただし、サンフランシスコはやはり人気が高いようで、イベントが近くにつれて値段が高くなるとともに売り切れているチケットもありました。

また、大規模なイベントであるがために付近のホテルや航空券の売り切れや値段の高騰が見られました。そのため、参加を決めた場合渡航準備も含めて早めに準備されることをお勧めします!

【イベント当日】

会場はSFのダウンタウンにほど近いMoscone Centerにて行われました。

こちらはSFで最も大きいカンファレンスセンターです!この写真からもDisrupt SFの規模感が伝わるかと思います。

​​

受付を済ませ会場に入ると、階下には交流スペースや売店とともに、シンボルであるTCマークのお出迎えです。ここでは数多くの参加者が記念写真を撮影していました。

​​会場内は主に以下3つのスペースに区切られており、それぞれ並行してコンテンツが発信されている構成となっております。

①Main Stage

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1000人は優に入ることのできる大きなホールに、巨大な液晶とステージが設置されており、その規模感に圧倒されます!!

Disrupt SFのメインとなるこのステージでは、スタートアップ関係の大物たちが今後の経営方針や技術革新に関する意見を発信するKeynote Speechと、前述のStartup Battlefieldが行われました!

次回以降はKeynote SpeechでTechの大物が語った内容、またStartup Battlefieldの結果と考察について報告させていただきます!

②Extra Crunch Stage

​​

こちらはMain Stageより小さなホールに設定されており、今年度より始まったKeynote Speech会場となっております。そのコンセプトは「次世代のSalesforce/Tesla/Googleを生み出すには?」と、Main Stageとは差別化していることがわかります。

ここでは世界的に著名なシードアクセラレーター・Y Combinatorのメンバーが登壇するなど、Main Stageとは違った盛り上がりを見せていました!

また、今回並行して行われたDisrupt Hackathonのデモ会場としても使用されました。

③Exhibit Hall​​

こちらでは、Startup Alleyと題して、3日間で600を超えるスタートアップがブースを出展し、自身のプロダクトを参加者や投資家に向けて宣伝をしています。

レポートでも報告させていただいた昨年度のベルリンと同じく、ブースの大部分はこの場において提携や投資の機会を得るという目的をもつ、アーリーステージのスタートアップによる出展でした。

Exhibit Hallの盛り上がりについても今後報告させていただく予定です!


3. 今回の注目トピック3選

①参加者同士の連携を加速させるTechCrunch Events!!

Disrupt SFに参加するにあたって、TechCrunchのアプリ「TechCrunch Events」のダウンロードを本部から求められますが、このアプリにも、Disrupt SFでの価値を最大化するための工夫がありました!

このアプリでは、イベントのスケジュールや登壇者の情報を確認できることに加えて、Disrupt SFの参加者全員のプロフィールまで見ることができ、アプリを通じてメッセージを送ることもできます!

Startupのメンバーにとっては限られた時間の中で多くの投資家や他の参加者と繋がる必要があるため、このようなサービスは非常に嬉しいです!

あらかじめ参加者を確認して、目をつけた人にアプローチするような使い方をすることで効率的なネットワーキングが可能となります。筆者も実際にメッセージをやりとりしネットワーキングすることができました!

次回以降参加される際はうまく利用してみてはいかがでしょうか?

②Next Unicorn! BREX!!

アーリーステージのスタートアップによる出展が目立つStartup Alleyで会場入ってすぐの最も注目を集める場所に出展していたのは、最近急成長しスタートアップ業界に旋風を巻き起こした、フィンテックのBrexでした!

みなさんBrexはご存知でしょうか?

​Brexはサンフランシスコに本社を置き、起業家向けのコーポレートカードの発行に端を発して、現在ではスタートアップ向けのバンキングサービスを開始しているFintechのスタートアップです。ここ最近で爆発的に成長しており、ネクストユニコーンとして期待が高まります。

今後も要チェックな企業の一つです!

③非常に豪華なKeynote speaker!!

例年Disrupt SFでは超豪華な経営者・投資家ゲストによるKeynote speechが最も注目を集め、過去には現Facebook CEO Mark Zuckerbergが登壇したこともあります!

ここで今年のゲストを少し紹介させていただきます!

AmazonのJeff Bezosが創業し、人類の宇宙移住計画を進めるBlue Origin CEOのBob Smith!!

最も著名なVCの一つY Combinator 前CEOで現Open AI CEOのSam Altman!!

世界的なBtoB Saasとして世界で最も革新的な企業に選ばれたSalesforce CEOのMark Benioff!!

中にはハリウッドから誰もが知るあの有名人も!

​​今回Will Smithが語った内容については別記事で詳細に報告させていただきます!

4. まとめ

TechCrunch Disrupt SF 2019の様子はいかがだったでしょうか?

海外のスタートアップカンファレンスに参加するメリットは、オンラインでの2次情報では得ることが難しいスタートアップの動向を直接的に獲得できること、また現地でのコミュニケーションを通じて効率的なネットワークを構築できることではないでしょうか。

RouteX Inc.ではこのような世界的なスタートアップのカンファレンスに常に情報のキャッチアップのために参加しています。お一人や企業の調査として単独で行くのは心配というご要望があれば、このような世界中のスタートアップカンファレンスの現地アテンドも行いますので、お気軽にお問い合わせの方からご連絡ください。