去る2020年10月15日、世界最大のDeep Techコミュニティ・Hello Tomorrowの日本ハブである、Hello Tomorrow Japan主催のオンラインイベント
New Normal for Deep Tech
が開催されました。
このイベントは、大企業のオープンイノベーションや、Deep Techスタートアップがもつ先進的なテクノロジーを紹介する目的で実施されました。特にCovid-19の蔓延によって、健康の維持や持続可能な開発に対してより一層必要性が高まっています。Hello Tomorrow Japanでは、日本におけるDeep Techエコシステムを構築するとともに、日本のDeep Techスタートアップを世界へと送り出すために様々な施策を予定しており、今回がその頭出しのイベントとなりました。
今回RouteXは、Hello Tomorrow JapanのEcosystem Partnerとして、オンライン配信の運営サポートをさせていただきました。
過去のHello Tomorrowに関する記事はこちらをご覧ください。
イベント概要
このイベントは、2020年1月に実施されたHello Tomorrow 2020 Japan Kick-off 、Global Summit Preview Part 1、Global Summit Preview Part 2に引き続き、2020年で4回目とイベントとなります。
今回もコロナウイルスの影響でYoutube Liveによるオンライン配信にて実施され、配信に関する技術的な運営は全て弊社がおこないました。
本イベントは、パートナーとして欧州の金融大手・BNP PARIBASやBCG(ボストンコンサルティンググループ)、La French Techが支援しています。
今回弊社はEcosystem Partnerとしてサポートさせていただきました。
今回もこれまでに引き続きRouteX Incがオンラインイベントの管理とYouTube Live配信の全てを行わせていただきました。YouTube Live配信のためにZoomとOBSというソフトを利用して、北米・ヨーロッパからの登壇者のピッチを滞りなくLive配信出来る様に尽力いたしました。弊社ではオンラインイベントの開催についてのアドバイスも行っているので、お気軽にお問い合わせください!
弊社代表の大森が個人の方に向けて、オンラインイベントの簡単なマニュアルも作成しておりますので、良ければご覧ください!
最初のセッションは
”How do French Large Corporates handle their innovations activities in Japan?”
というテーマの元、フランス企業の日本におけるイノベーション創出の取り組みについて紹介をいただきました。
まず、Airbus VenturesにてInvest Managerを務める彦坂 雄一郎氏に登壇いただきました。航空機で著名なAirbus社のCVCとして、Deep Tech領域に積極的に出資をおこない、シリコンバレー・フランスをはじめ、世界中のスタートアップに着目していることをお話いただきました。その上で、日本は特に今後Deep Tech領域における成長が見込まれる地域であることを紹介されました。
次に、Air LiquideにてOpen Innovation Managerを務めるVincent Duplan氏に登壇いただきました。産業ガスの分野にて世界大手であるAir Liquideですが、イノベーション分野にも注力しており、日本ではInnovation Campus Tokyoを横須賀リサーチパークに2019年3月に開設し、大学や日本のメーカー企業との連携を推進していることを紹介されました。
次に、Hello Tomorrowの独自のプログラムを、Hello Tomorrowのパリ本部にてStartups & Investors Community Managerを務めるThomas Salzbeger氏にお話いただきました。
Hello Tomorrowでは、Deep Tech Pioneersというスタートアップ向けのコミュニティを開設しています。独自のリソースにアクセスすることができるだけではなく、出資や採用などスタートアップの経営に必要な業務をサポートします。
また、11月16~20日に開催されるGlobal Summitの情報も紹介されました。今回は5日間にわたってテーマごとに実施されることとなりました。各テーマは以下となります。
Day 1: Humans
Day 2: Machines
Day 3: Space(s)
Day 4: Planet
Day 5: What’s next?
こちらのチケットは現在アーリーバードによる割引を受けることができます。RouteX経由だと20%割引を受けることができますので、ご希望の方は問い合わせよりご連絡ください。
登壇した5社を紹介
最後に、当日登壇したDeep Techスタートアップ5社を紹介します。
Skytree(オランダ)- 密閉空間を浄化するフィルター開発とクリーンエア技術
Ilya Pharma(スウェーデン) – 独自プラットフォームによるバイオ医薬品開発
Bind-X(ドイツ) – 微生物を使って粉塵を固化する技術の開発
MyrLabs(シンガポール) – 優れたナビゲーション機能を持つロボットの無線測位システム
TransferFi(フランス) – Industry4.0化に向けたセンサーへの電力供給用WPNの開発
そして最後にHello Tomorrow Japan Claire Bochard氏から、今後の取り組みについて告知がありました。
11月のGlobal Challenge後より、日本独自のプログラムとして”Hello Tomorrow Japan Challenge”が実施されます。このプログラムは、Deep Techスタートアップが海外へと挑戦する権利を得るために実施され、大企業にとってもオープンイノベーションや投資先検討において非常に重要な機会となります。
それに先立ち12月10日(予定)に本プログラムのローンチをかねてJapan Forumを実施する予定です。詳しくはHello Tomorrow Japanの公式Peatixより公開する予定ですのでご確認ください。
RouteX Inc.では、Deep Tech領域を含む様々な分野において、世界各国のスタートアップエコシステムを調査するとともに、海外コミュニティとの密な連携を通じて世界との情報の非対称性を無くす活動を進めてまいります。
また、このようなオンラインイベントやハッカソンの運営ノウハウを通じて、皆様の活動を支援させていただくことが可能です。
RouteX Inc.との協業やパートナーシップにご興味のある皆様はお気軽にお問い合わせください。