去る9月16日(水)、セイコーエプソン株式会社主催にて、
「Epson Developers #01 ハードウェアとAPIでみんなの課題を解決したい!」
と題して、エプソンが提供するクラウドサービスであるEpson ConnectのAPIの可能性と、その活用事例を紹介するイベントをWeWorkご協力のもとオンラインで開催いたしました!
本イベントは、Epson Connect APIとデベロッパーサイトの公開に際して開催いたしました。今後Epson Connect APIは機能追加/改善を重ね、デベロッパーサイトもより使いやすいものにしていきたいと考えています。
今後デベロッパーの方々と共にサービス連携や新規ビジネス検討を進めていきたいと思っており、交流のきっかけを作ることが本イベントの趣旨となります。
Epson ConnectやAPIについて、詳しくは以下をご覧ください。
Epson Connect紹介ページ
Epson Connect API ポータルサイト
第一回となる今回は、50名以上の参加者がオンライン上に集まり、イベントは大いに盛り上がりました!
Epson Connectとは
「Epson Connect」は、エプソン製品を利用される方が、製品とサービスを手軽につなぐことによって、より便利な生活を実現するクラウドサービスです。Epson Connectを使うことで、オフィスや自宅、学校、店舗でのエプソン製品の利用の幅をさらに広げることが期待されます!
去る2020年7月、クラウドプリント、クラウドスキャン機能をAPIで公開いたしました。デベロッパー登録をすると誰でも使っていただくことができます。
Epson Connect APIについて、詳しくは以下のページをご覧ください。デベロッパー登録もこちらから進むことができます。
イベントプログラムと当日の様子
18:00-18:15 オープニング、エプソンの取り組み、目指す姿の紹介
セイコーエプソン株式会社 DX推進本部 DX戦略推進部 部長 中見 至宏様より、オープニングトークをいただきました。全世界で4000万台以上利用されるエプソン製品の新たな可能性を広げるべく開始した、セイコーエプソンのオープンイノベーションの取り組みとしてのWeWorkでの活動、福島県会津若松に新たにできたイノベーション促進施設AiCTへの入居について紹介されました。
また、Epson Connect APIを国内限定で公開し、昨年11月に実施したハッカソン、Hack Trekについても紹介されました。
Hack Trekの様子は以下をご覧ください。
エプソン主催ハッカソン「Epson Hack Trek」開催!!
【Epson Hack Trek】栄えある入賞3チームを直撃インタビュー!
また今回のイベントをきっかけとして、製品ベースやノウハウの提供、実証実験フィールドの提供、プロモーション支援など、デベロッパーのサービス創出をサポートし、社会課題解決の解決に挑んでいくことを紹介していただきました。
18:15-18:30 Lightning Talk
まずEpson Connectの技術的な紹介とAPIとしての活用事例について、セイコーエプソン株式会社 プリンティングソリューションズ事業部 P第三企画設計部 課長 水田 雅彦様よりお話いただきました。
Epson Connectは全世界で1400万台のプリンターが接続されており、月に2,200万枚も印刷されているクラウドサービスとのことでした。
家庭やオフィスにすでに導入されている製品に対して、すでに世界中で活用されているサービスを介してビジネスをできる点は、デベロッパー、サービス事業者の皆様にとって大きな魅力になると感じました。
さらに、実際にAPIを使った遠隔でのプリンティングをデモしていただき、見事に印刷することに成功しました!
また、企業におけるEpson Connectの利用例として、N Inc. Managing Director, Head of Business白髭 直樹様、NPO法人クリッパー 代表理事 柳川 優稀様より実際の事例をご紹介いただきました。それぞれ自社の新たなサービスを開発する際にEpson Connectを利用し、新たな可能性を広げようとされています!
18:30-19:05 ゲスト紹介、パネルディスカッション
2015年に起業家・エンジニア養成スクールG’s ACADEMYを創立されて以降、多くのスタートアップ創出や大企業のオープンイノベーションを推進してきた G’s ACADEMY Founder, デジタルハリウッド株式会社 執行役員 児玉 浩康様をゲストモデレータに、セイコーエプソン株式会社 水田様、N Inc. 白髭様、NPO法人クリッパー 柳川様、そして同じくNPO法人クリッパー 役員 佐藤 隆世様を加え、パネルディスカッションが行われました。
- どういう経緯でこのAPIに出会ったのか?
白髭様:きっかけはエプソンに紹介いただいた。
柳川様:同じく。初めて使った際、ハードウェアを活用できるAPIに大きな魅力を感じた。映画バックトゥザフューチャーの作中で、家中のプリンターから“You are fired !”という紙が大量に出てくるシーンがあるが、Epson Connectの話を聞いたときに真っ先に思い浮かんだ。
佐藤様:紙、データを使うことになるが、新しい遊びにも使えそうだと感じた。
児玉様:Epson Connectを自社のサービスどう取り入れるかはすぐに思い付いたか。
柳川様:元々iPadで印刷するiOSの機能を使っていたが、UXをうまく設計できなかったので、Epson Connectを使うことを思いついた。
佐藤様:オンライン授業も増えてきているが、PDFでデータを送られてきても使いづらい。であればアナログの良さを活かし、印刷してしまえばいいと思った。
白髭様:オートメーションにどう落とし込むかはエプソンの方と何度もディスカッションし、どういう風に紙を使うと利用者が喜んでもらえるのか、常に考えている。それは個人だけではなく、組織全体が使ってもらえるようにしなければいけない。
児玉様:紙の役割を再定義する、という考えから始まったのですね。
- どんな技術と組み合わせて、どのような結果があったか?
柳川様:スマートフォンアプリではエプソンが提供している「Epson iPrint」というアプリがあり、当初はEpson Connectは必要ないかなと思っていたが、遠隔の授業に対するソリューションとしてEpson Connectとの連携を現在検討している。
白髭様:とても使いやすいが、少し玄人向けのAPIだと感じている。Reactなどのライブラリとの連携が進めばもっともっと使う人は増えてくるのではないか。
児玉様:今後どのような普及活動を考えているか?
水田様:今後SNS等でEpson Connectを露出させ、認知度を上げるとともに、サンプルコードの対応言語を増やすなどして、Epson Connectを利用するハードルを下げたいと考えている。
- エプソンに対する期待、リクエストは?
佐藤様:ファイルサーバーから直接Epson Connectの利用ができないこと。一度別の場所で保存し直すのがすこし手間に感じている。
柳川様:Epson Connectに対応している機種はオフィス向け、家庭向けプリンターだが、例えば小型プリンターや大判プリンターなど対応機種を増やして欲しい。そうすることで解決可能な社会課題は今まで以上に増えるのではないかと考えている。
白髭様:今はEpson Connect を利用するためにDeveloperサイトで一度登録しなければならないが、もっとオープン化を進めて欲しいなと感じている。登録申請したら待たされずにすぐに使えるようになるとか、仕様などはGitHubで公開するとか。
ハードウェアAPIの先駆者になっていただきたい。
水田様:Epson Connectの利用者が本当に使いこなしていて、かつ真剣にフィードバックを貰えることは本当に嬉しい。いただいた意見の通り、もっとオープンにしていくことや、エプソンのプリンター以外の製品への展開も是非推し進めたいと考えている。
チャット欄にもEpson Connect に関して驚きや称賛の声が多く上がり、多くの方にEpson Connect の魅力を知っていただくことができました!
19:05-19:15 エンディング
最後に、セイコーエプソン株式会社 DX戦略推進部 白鳥 浩平様より、ディスカッション中に取り上げられたEpson Connectに求める機能を社内で早速検討する、社会課題の解決に向けてWeWorkをハブとして取り組んでいきたい、というメッセージをご参加いただいた皆様にお届けし、イベントが終了いたしました。
Epson Connect APIについて少しでも興味が湧いた方は、以下にアクセスし、是非デベロッパー登録をして使ってみてください。
セイコーエプソンでは、Epson Connectをはじめとするサービスプラットフォームを提供し、実証実験のフィールド提供や支援を行い、デベロッパー、サービス事業者の方々と共創していくそうなので、一緒にイノベーションを起こしたい方のご協力をぜひお待ちしています!
デベロッパー向けのオンラインイベントは今回無事に第1回を終えることができましたが、今後も定期的にオンラインでの情報発信やイベントを実施し、デベロッパー、サービス事業者の方々と関わっていきたいと思います。
ご興味がある方のご連絡をお待ちしております。
いかがでしたでしょうか。
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