シリコンバレーのアクセラレーター「500startups」サンフランシスコオフィスでで開催されたイベント「STARTUP BATTLE INTERNATIONAL」に参加してきたので、イベントの様子をご紹介します!
最初に、VCからスタートアップについてのアドバイスが。
どのような企業に投資をするのかという話がインタビュー形式で行われました。
「VCが投資をしたいスタートアップをどのように見分けるのか?」
という質問に対して、シードやアーリの時期のスタートアップの場合、アイディアももちろん大切だけれどFounderやメンバーの経験や情熱を1つの評価基準にしているという回答が多かったのが印象的でした。
やはり、初期のスタートアップの場合、プロダクトもなくアイディアに対して投資をしているという側面も多いため、チームのメンバーがどれだけそのアイディアを実現出来るかどうかの素養を問われているという事でしょうか。
実際、他の海外のスタートアップのVC達にとってもこの部分はひとつの大きな評価基準になっているため、プロダクトのない初期のスタートアップが投資を受けるためにはそれまでに実績のある経験を積んでおく必要があるという事ですね!
実際、FacebookやGoogle等の大企業に務めた経験があると、やはりそういった部分が評価されてシードやアーリー期に投資を受ける事が出来る可能性が高まるという事ですね。
今回のイベントは、9組のスタートアップが参加し、持ち時間3分のピッチ+質疑応答を行うデモデイの形式が取られていました。
厳しい時間制限の中、短時間で自身のビジネスの魅力と展望をVCに伝えないといけないこの企画。プレゼンテーション力と個性が試されます。
最後にはVCの審査による優秀スタートアップの発表が。
具体的にどのようなピッチが行われたのか、上位に入賞したスタートアップをピックアップして紹介します!
PhisioCue
シリコンバレーを拠点とする医療系スタートアップ。高血圧を改善し記録する新しいタイプのデバイスを紹介。
「魔法のような機器だが、どのような仕組みなの?」という質問もありましたが、副作用無しで使えるデバイスだそうです。
デバイスの具体的な紹介と、高血圧患者が世界に多いという市場規模のアピールが印象に残っています。
優勝したLimpidArmorは、軍事用のヘルメットを開発するスタートアップ。
途中動画を使って商品の説明がありました。時間の限られたピッチでは動画を使ったプロモーションは一長一短ですが、今回はイメージしづらいヘルメットモニターの解説が直感的になされており、とても効果的でした。
日本ではなかなかお目にかかれない軍事分野のスタートアップに出会えるのも魅力ですね。
イベントの合間には、VCとスタートアップが交流。関係づくりが活発になされていました。
今回のピッチではロシア、中国、ポーランドなど、世界各国のスタートアップが集まり、分野も様々。しかし、ピッチで注目されるのは「具体的にどのようにお金を生むのか」
「資金を提供された場合どのように使うのか」という部分。
どれだけ自身のビジネスが将来性があり、成長する可能性があるのかを論理的&情熱的にアピールできるか。そこが短時間で自身のビジネスプランを話す必要があるピッチでは重要になってきます。だから全く違う分野のスタートアップ同士がバトルすることができるんですね! シリコンバレーを始めとした、スタートアップのエコシステムが形成されている地域ではスタートアップのベースのレベルも高いため、ピッチバトルもハイレベルな物になる場合が多いです。VCからの鋭い質問や指摘も飛び、白熱したスピード感のあるイベントでした。
これからも、世界中のスタートアップのピッチイベントに参加して、現地のスタートアップのレベル感やトレンドのビジネスモデルを調査していきます!