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近年、シリコンバレーに代表されてきたスタートアップのエコシステムは、イスラエル・深セン・バンガロールなど、世界中の各地域で発展するようになり、各都市で特有のスタートアップ環境が勢いづいています!

今回は、中米で最大のスタートアップ都市ともいわれる、メキシコの首都メキシコシティを実際に訪問し調査してきましたので、現地の様子をご紹介します!

まず、メキシコで有名な大手IT企業を皆さんはご存知でしょうか?

メキシコはアメリカやラテンアメリカの国々に囲まれていることからも、多くの外資系企業が進出していますが、メキシコ国内では大手通信企業であるTelcelが存在感を持っています。

Telcelはアメリカのアメリカンモービルの小会社であり、国内の通信の90%のシェアを誇るメキシコを代表する企業と言えます。Telcelのオーナである、カルロス・スリム・ヘル氏はフォーブスの長者番付のトップ層に常に名前を連ねる世界的な富豪でもあります。

(Mexico発の半官半民インキュベータStartup Mexico)

こちらは、メキシコシティ発のインキュベータであるStartup Mexicoです!
政府も運営をサポートしていることから、半官半民のインキュベータといえますが、

スポンサーとして、先ほどのTelcelやアメリカのWalmart、フランスのTHALESといった外国の大手企業も関わっていることから、国外からのメキシコのスタートアップに対する注目も熱く、外貨が入ってきている事が伺えます!

(Startup Mexicoのスポンサーの一覧が掲載されている。現地で撮影。)

(メキシコシティにあるメキシコ大統領府)

メキシコでは、2010年以降から、政府がスタートアップ育成に力を入れるようになり、立ち上げ直後の企業向けの投資ファンド(シードキャピタル)や官民合同プログラム、経営のメンタリングのためのネットワークづくり等が取り組まれています!

さらに、政府の起業支援策には、地域間格差の是正という側面もあるので、メキシコにおいて、首都のメキシコシティ以外で創業されたスタートアップもとても多いことが印象的です!

(シリコンバレーの有名アクセラレータである500Startupsとニューヨーク発の人気コワーキングスペースWeworkはメキシコシティにもオフィスを設けている。)

さらに、グローバル規模でスタートアップへの投資やアクセラレーションプログラムを展開するシリコンバレー発の500Startupsやニューヨーク発の人気コワーキングスペースWeworkも、メキシコシティに進出しています!

大手IT企業とアクセラレータ・インキュベータ等を含めると、メキシコシティにはスタートアップへの投資主体が非常にたくさん存在し、スタートアップがエグジットする可能性も高まっているようです!

(メキシコシティにあるUNAM大学)

メキシコのスタートアップの人材は高度な教育を受けたアッパークラスの人たちから来る場合が多いようです。ラテンアメリカの中でも最高峰の大学であるUNAM(Universidad Nacional Autonoma de Mexico, Ciudad Universitaria)はメキシコシティにあります。

Telcelのオーナーである、カルロス・スリム・ヘル氏もこの大学の卒業生でもあります。

このようなトップ大学の他にも私立大学出身の比較的に裕福な家庭で育った学生もスタートアップに加わる人材として、エコシステムの中に取り入れられているようです。

特に情報系の学部等では授業の際にスタートアップで働く人が講演に来たり、アクセラレータプログラムについての説明があったりと、スタートアップと学生が近い距離にあると言えます。

(メキシコシティの中心部、WeWorkメキシコシティから撮影)

メキシコの首都だということもあって、大手IT企業から国内のトップ大学までがあるメキシコシティですが、そこに加え500StartupsやWeWork等のスタートアップの成長をサポートする企業がアメリカから進出し、国もサポートしている事から、メキシコシティには理想的なスタートアップの成長を加速させていくためのエコシステムが形成されている事が分かりますね!
 

メキシコシティ以外にも、Guadalajara(グアダラハラ)のZapopan(サポパン)という「メキシコのシリコンバレー」と呼ばれつつある地域もあり、今後も現地調査を続けていくのがおもしろそうですね!

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