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記事一覧 > イギリス版シリコンバレー
シリコンフェンとは?

みなさんはシリコンバレーという言葉を聞いた事はあっても、シリコンフェンという言葉はあまり馴染みがないのではないでしょうか?

シリコンバレーとはアメリカのカリフォルニア州にあるサンフランシスコからほど近い、世界的なIT企業のGoogleやFacebookなどの本社が集まる地域の事です。シリコンとは半導体でバレーは渓谷という意味になります。

シリコンバレーの名が有名なのは世界的なIT企業が多く集まっているだけではありません。シリコンバレーには世界的な企業を次々と生み出すためのエコシステムが形成されている事が最も注目されています。エコシステムとは大学やVC、大企業などが密接に連携することによって、次々と世界的なイノベーションを起こしやすい環境を作っていることを言います。そんな世界的なイノベーションを継続的に起こすシリコンバレーを模倣しようと世界的に各国がエコシステムを形成しようとしています。

そんな中、独自のエコシステムを形成し成功しているひとつにイギリスのシリコンフェンと呼ばれる地域があります。シリコンフェンはロンドンから約100キロ北に位置するケンブリッジという都市に形成されており、ケンブリッジには世界的に有名な大学、ケンブリッジ大学があり世界の頭脳が集まっていると言っても過言ではない地域です。シリコンフェンのフェン(Fen)は湿地という意味があり、ケンブリッジのシリコンフェンがエコシステムとして機能するためにはケンブリッジ大学が欠かせない存在となっています。

シリコンバレーも優秀な人材の輩出先としてスタンフォード大学がありますが、シリコンフェンも同じようにケンブリッジ大学出身の人が様々な分野で活躍しています。シリコンバレーとシリコンフェンで一番特徴的な違いと言うとその歴史の長さかもしれません。シリコンバレーのスタンフォード大学の設立年度は1891年ですがケンブリッジ大学はなんと1209年と600年以上の歴史の違いがあるのは驚きです。また、ケンブリッジ大学は元々理系に強く、万有引力を発見したニュートンも卒業生です。また、クリック博士とワトソン博士がDNAの二重らせん構造を閃いたと言われるパブも未だに残っています。

そんなイギリスのシリコンフェンに実際に訪れたので、写真とともにお伝えします!

ケンブリッジ大学の中でも特に有名なキングス・カレッジ

キングス・カレッジの中のチャペルは本当にキレイな建築で、一見の価値アリです!!

アイザック・ニュートンの出身のトリニティ・カレッジ

トリニティ・カレッジの入り口の横にはニュートンが万有引力を発見したと言われるりんごの木の子孫がひっそりと存在感を示しています。

DNAのらせん構造を発見したと言われるパブのEAGLEには発見した席が未だに残っています。

ケンブリッジはスタートアップやイノベーション関連以外にも観光資源が豊富なので訪れてみるのもいいかもしれません!