
今回は大学1年生からおよそ3年間もの間、弊社でインターン生として頑張ってくれた近藤 碧さんの卒業インタビューをお届けします!
自己紹介
ー近藤さん、今日はよろしくお願いします!まずは自己紹介をお願いできますか?
はい、現在京都大学経済学部4回生の近藤碧です。大学では経営戦略やコーポレートガバナンスを中心に学びつつ、1年生の12月からルーテックスでインターンをしています。気づけば3年以上経ちました。
ー3年以上も!長く続けてこられた背景には、きっと近藤さんの関心が影響しているんでしょうね。
そうですね。起業やスタートアップ、海外といったテーマに対して、大学入学前から関心があったことが大きかったと思います。入学後も大学のゼミではスタートアップ・エコシステムを研究テーマに選び、特に京都のスタートアップが抱える人材課題や改善策について分析しました。実際に地元のスタートアップにインタビューも行い、エコシステムの現状や可能性を深掘りしました。この経験が、ルーテックスでの活動にもつながっています。
学業やサークルなどの大学での活動とインターンの両立は、最初は時間の使い方に苦労しましたが、スケジュール管理や優先順位をつける力が養われました。多忙ではありましたが、その分、多くの学びを得られたと思います。

ミステリアスな魅力に惹かれて
ー近藤さんがルーテックスでインターンを始めたきっかけは何だったんですか?
高校時代から学生団体に所属していた関係で起業家と話す機会が多く、起業には興味があったんです。それで、京都大学の産官学連携プログラムに参加しました。ただ、そこで多くの起業家と話す中で自分の知識がまだ足りないと感じ、まずは経験を積もうと決めました。そこからインターンが最も効果的な手段だと考え、プログラム担当者からの紹介でインターン募集のリストをいただき、ルーテックスを知りました。
その中で、ルーテックスだけ、業務内容が詳細に書かれておらず、「ミステリアスで面白そう」と感じたのが一番大きかったですね(笑)。海外関連やスタートアップの仕事に携われる可能性があるのも魅力的でした。
ーなるほど、好奇心旺盛なところが近藤さんらしいですね!代表の大森との面接はどんな印象でしたか?
正直、めちゃくちゃ緊張していました(笑)。でも、大森さんが温かく迎えてくださり、90ヵ国以上訪れた経験など興味深いお話を聞けて、「ここで学びたい」と思いました。
「泥臭さの中にある成長」
ールーテックスでのインターンではどのような業務を担当されたんですか?
最初はCVCが開催しているイベントのレポート作成から始まりました。その後、海外スタートアップ支援、SNS運用、ニュースレター作成など、幅広い業務に携わりました。特にレポート作成では、他のメンバーにタスクを振り分け、期限内にまとめ上げる重要な役割を任されました。
当時は、タスク管理やコミュニケーションが難しかったです。リモート環境で顔を合わせたことのないメンバーとやり取りする中で、明確な指示や進捗確認が求められました。期限が厳しい中で学業と両立する必要もあり、調整力が鍛えられました。
ー入社早々、壁にぶつかる経験をされていたのですね。その中で特に印象に残っているエピソードはありますか?
当時の上司から厳しめのフィードバックをいただいたことですね。当時は自分のミスに気づき反省しましたが、その分、タスクを細かく分けて進めたり、時間を意識してレスポンスする力が身につきました。この経験が自分の成長にとって大きな糧となりました。
ー素晴らしいですね!近藤さんは他にも、日本企業向けの海外トレンドレポート作成やニュースレターの作成などをされていました。インターン全体を通して得られたものを一言で表現すると何でしょうか?
「泥臭さの中にある成長」でしょうか。
もらった連絡は日々24時間以内に返して、やるべきことをやり、60点でもいいのでまずは報告する、ということができるようになりました。これまでは、やるって決めてから放置してしまう、何をしたらいいかわからなくなる、などがありましたが、タスクを進めていく力が人並みについたと思います。
業務自体は地味で細かな作業も多かったですが、それを通じて自分の基礎力が磨かれたと感じています。「起業」「スタートアップ」という言葉を聞くと華々しいイメージを持たれる方も多いかもしれませんが、その成功や継続の背景にある多くのことを知りました。
「提案」で社内活性化!
ーインターン活動を通じて、社内にどのような影響を与えたと感じますか?
大きな変革ではないですが、AIを活用した業務効率化やタスクの自動化を提案し、いくつか実現しました。また、SNS運用やニュースレター作成では、プロンプトを作り一定の成果を出せたと思います。
タスクに余裕がある時期には「何かしたいことあったら提案してよ」と発信しやすい雰囲気を役員の人からたくさん言っていただいていました。形をそんないじってきたっていう実感はないんですけど、ちょっとずつ良い方向に改善につなげるようなことは言えたので良かったです。
ー私も近藤さんの業務改善で助かった人の一人でした。社内のコミュニケーション部分でも潤滑油的な存在だなと感じていましたが、そのあたりはいかがですか?
毎回の定例でスタートアップ・エコシステムに関するトピックを議論する時間があるのですが、その運営を買って出たのが色々な人とコミュニケーションを取る上で良かったなと思います。次の担当をルーレットで決めるという「お約束」を提案し、毎回盛り上がっていたのでよかったなと思いました(笑)。
世界中のアントレプレナーと出会えたケンブリッジ大学での研修
ー近藤さんは弊社のパートナーシップ先であったケンブリッジ大学のアントレプレナーシップブートキャンプに参加されていたと思います。ぜひ当時の話を教えてください!
実は、このプログラムがほぼ初めての海外体験でした(笑)海外にはずっと興味があったので、社内でこの話を頂いたときに「せっかくだし、行ってみよう」という気持ちがありました。
それに、このプログラムはアントレプレナーシップに注力していて、しかもケンブリッジで専門的な学びができるという点が魅力的だったんです。行くかどうかで悩むというよりは、「得することが多い」だろうし、ルーテックスにいたからこそ巡ってきたチャンスだ、と思ったので、とにかく参加を決めました。

―実際にケンブリッジでの体験はどうでしたか?
実際に現地に行ってみると、例えばタクシーにスーツケースを持ち逃げされるなど、いろいろとトラブルに見舞われたりもしましたが、特に英語で専門的な内容を学ぶというのはかなり大変だと実感しました。この二週間は、決して挫折はしなかったものの、他国の学生とのディスカッションなどもあり、正直言って『苦しい』と感じる部分もありました。英語で専門分野を学ぶという点は、かなりのチャレンジでしたね。
ケンブリッジのひと月後から、イスタンブール(トルコ)のkoç大学(コチ大学)というところに交換留学生として滞在しましたが、ここでの生活面から大学でコーポレートファイナンスや国際経営戦略を学ぶところまで、ケンブリッジでの経験はかなり活きたと感じています。

―プログラムの中で、印象に残った点は何でしょうか?
スタートアップに関わる部分、特に最終日にチームでスタートアップや製品のアイディアを発表するセッションが非常に印象的でした。私の拙い英語ながらも、伝えたい考えをしっかり持っていたこと、そして授業の中でそのアイディアがブラッシュアップされ、チームの中でリーダーシップを発揮できたことは、大きな成果だと思っています。
プログラムは、ただ厳しい勉強だけでなく、ケンブリッジ内外を散策できるような機会も豊富に用意されていました。例えばオックスフォード大学に行ったり、ロンドン市内をガイド付きで回ったり、授業後にケンブリッジ市内の有名なバーに行ったりなどですね。自分の興味のある分野を専門的な先生から学べるというのは、なかなか貴重な体験だと思います。全体として、行ってよかったと心から思っています。
ーそういえば、プログラム終了後、大森さんともパリでお会いされたんですよね?
はい、パリで夕食をごちそうになりました。その後はジャズクラブでずっとソロダンスをしていました(笑)帰りのタクシーでは、ケンブリッジの話をたくさんして、大森さんもすごく感心されていたようなのですが、話した本人としては全然覚えていません・・(笑)

ー素敵ですね!ルーテックスは海外に拠点があるので、訪れた際に大森さんにごちそうになれるのはある意味特権かもしれません(笑)
キャリアを築く土台ができた「経験」
ー卒業後のキャリアを教えてください。
卒業後は日系IBDで、まずはカバレッジとして日本の基幹産業に関わる企業を担当する予定です。
会社選択の理由は多くありますが、まず夏のインターンでの体験がその決断に最も寄与したと思います。一番楽しかったと言うとニュアンスが少し違うかもしれませんが、仕事の内容やファイナンスの分野に取り組む中で、企業の戦略にどう結びつけていくかを考えるのが自分にとってすごく面白いと感じました。ルーテックスで、スタートアップに関する大企業の戦略や意思決定を見てきたことも、この選択に繋がったと思います。
また、案件が決まってフィーを得てから仕事が始まるのではなく、成果に応じた手数料を受け取るという仕組みが、なんだか人情味があって自分には合っていると思い、そこにも惹かれましたね。
ー人情味、近藤さんらしくて素敵ですね。 弊社でのインターン経験は次のキャリアで活かせそうですか?
そうですね、京都IVSや東京のSusHi Techなどのスタートアップ・カンファレンスにルーテックスのメディアパスで参加させていただいたのですが、その時に初対面の方と話すことや、人と関わる力を鍛えられたので、それはすごく活きそうです。
もともとコミュニケーション自体に課題感は感じていなかったのですが、学生という身分で、起業家や企業の担当者に対してこちらから何のメリットも提供できない中で、どのように話を広げるかや関係性を作るか、といった経験はすごく貴重でした。

営業のような役割は、多くがジュニア時代を抜けた後になると思いますが、その先を見据えた経験を積めたことや、トップの人がどのような考えのもとに仕事をしているのかを知れたことは、会社で働く上で大きなアドバンテージになるのではと感じています。
知識は後からキャッチアップできる一方で、「経験」やそれから得られるスキルは揺るがないと思うので、今後のキャリアにおいて非常に大きな糧になると考えています。
「失敗を恐れず挑戦する姿勢を!」
ーインタビューも終盤です。これからインターンを考えている後輩に向けてメッセージをください!
まず、この三年間はあっという間に過ぎたと実感しています。このインタビューに向けて、改めて色々と振り返っていましたが、この3年間で本当に多くのことを学ばせていただきました。
時にはフランスにいるメンバーに会いに行って食事を楽しんだり、日本最大級のカンファレンスにメディアパスで参加させていただいたりと、あえて言葉を選ばずに言えば「おいしい」経験を沢山させていただきました。
よく学生インターンの勧誘にあるような「圧倒的成長」というタイプのガツガツ系ではないものの、そうしたインターンにありがちな学生の労働力搾取ということも全くなく、自分がやりたいことを任せてもらったり、自分に期待をかけてもらったりしたことで、自身が理想とする姿に直線距離で近づけたと思っています。学生がほとんどいない環境だからこそ、私を1人のメンバーとして捉えた率直なフィードバックをいただけたのも、ルーテックスならではだと思います。起業、アントレプレナーシップ、海外、スタートアップ、VCといった言葉の中でひとつでも興味がある人なら、きっと向いていると思います。
また、私は就活で受かるために何かをする、いわゆるガクチカを作るという考え方があまり好きではないのですが、ルーテックスでスタートアップ・エコシステムへの貢献と自己能力の向上を目的として過ごしていたことで、結果として力がつき、自分のやりたいことができる場所で働くという目的も叶いました。
ルーテックスのインターンでは、与えられた環境でどれだけ行動するかが重要です。私はカンファレンスを通じて、未知の分野に飛び込む勇気を得ました。この経験を後輩たちにも伝えたいですね。「失敗を恐れず挑戦する姿勢」が大切だと思います。
もし、少しでもルーテックスの事業やインターンに興味がある人、我こそはという皆様は、ぜひチャレンジしてみてください!

今後もRouteX Inc.では引き続きスタートアップ・エコシステムにおける「情報の非対称性」を無くすため、世界中のスタートアップとの連携を進めてまいります。
RouteXは、
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