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WHOがパートナー 世界のテック企業がサポート
コロナの課題に取り組む世界最大級ハッカソン
COVID19 Global Hackathon参加レポート

コロナの拡大により、感染拡大となる行動を各国が制限する情勢の中、GAFAをはじめとする世界的なテクノロジー企業各社による通年のカンファレンスが中止となりました。

一方で、規模に関わらず、各イベントがオンラインでの配信が行われるようになり、3月末、世界のテック企業がサポートによるオンラインハッカソン、COVID19 Global Hackathonが開催されました。

本記事では、COVID19 Global Hackathonの概要と参加レポートをご紹介します。

目次

1. ハッカソン概要

2. 参加レポート

3. 入賞チーム紹介


1. ハッカソン概要

COVID19 Global Hackathonとは?

COVID19 Global Hackathonとは、与えられたテーマや課題を満たすプロダクト、プロトタイプをチームで開発し、それをWebを通して提出し、順位を競う、オンラインハッカソンです。
テーマは「健康」「被害に遭いやすい集団(Vulnerable populations)」「ビジネス」「コミュニティ」「教育」「エンターテイメント」「その他」と幅広く提示されてはいるものの、イベント名からわかるように、コロナウイルスが広がる現状を打開するようなものを求める旨が、各テーマの説明に記されています。また、WHOがパートナーであることも繰り返し述べられ、このハッカソンが社会的に意味のあるものであることが強調されていました。

実際にFacebook Founderのマーク・ザッカーバーグも個人のFacebookへの投稿でこのCOVID19 Global Hackathonに触れており、世界的なテック企業が創業者も含めて本気でこの世界中で同時発生しているパンデミックをテクノロジーを用いて解決する事に注力している事が分かります!

また、Facebook オフィシャルのエンジニアコミュニティ
Facebook Developer CircleのFacebook Pageでも参加を促す投稿がされていました。#BuildforCOVID19を掲げてコミュニティからの課題解決を進める動きが世界中で活発に動いていました。
弊社RouteX Inc.はFacebook Developer Circleの日本での運営を任されているので、コミュニティ運営等にご興味がある場合はお気軽にお問い合わせください。

開催期間は、3/24~3/30の約1週間ほどと、ハッカソンにしては長期間ではありますが、平日は仕事があって時間が取れない人や、告知が直前だったことから開催後数日経ってハッカソンの存在を知った人などもいたため、長くは感じなかった人も少なくないでしょう。

このハッカソンに参画した企業は、
AWS、Facebook、Giphy、Microsoft、Pinterest、Slack、TikTok、Twitter、WeChatと名だたる世界的なテック企業であり、参加者も2万人近く、合計の提出プロダクト数は1500を超える大規模なものとなりました。


2. 参加レポート

ハッカソン参加レポート
サイト上でチームビルディング

COVID19 Global Hackathonは、チームでの参加も可能ですが、個人参加もできるようになっています。はじめの登録画面で、自分のスキルセットや興味対象を選択するようになっています。

この情報は公開され、メンバー探しの際の手助けとなります。求めるスキルセットなどで検索し、その人にアプローチをすることも可能です。

今回、弊社CTO佐々岡は個人参加でしたので、このフェーズは行いませんでした。

提出物はプロダクト説明
コードと2分間の解説動画

登録終了後はコードを書いて、提出するだけです。
提出するものは、以下の3つです。
・作成物の説明
・動画が見られるURL(youtubeリンクなど)
・demoができるURL、Githubリポジトリのリンク(任意)

作成物の説明は、テンプレートが用意されており
「コンセプト・課題」
「概要説明」
「どうやって作成したか」
「今後の課題」
「優位性」
などの項目がデフォルトで与えられています。
ほとんどのチームはこの通りに記述をしていました。

工夫が最も必要なパートは解説動画の提出です。
企業プロモーションのような綺麗な動画を作成しているチーム、プロダクトの説明をしている自分を動画にして投稿するようなチーム、パワーポイントを動画にして解説の声を入れているチームなど、各チームの気合の入れ具合や特色が一番現れていた部分でした。

私は、demoを動画にしたものをYoutubeにアップロードし、提出しました。

こちらから各チームの提出物が見れるので、気になる方はどうぞ。

以上、参加体験のご紹介でした。
続いて、実際に入賞したプロダクトをピックアップして紹介いたします。


3. 入賞チーム紹介

医療現場の負担を減らす
オンライントリアージシステム

トリアージとは、治療を必要とする人が膨大に発生する災害時や戦争時において、治療の優先度を各患者に付与し、治療を効率的に行うことをいいます。
コロナのパニックでの一番の課題の1つは、医療現場のパンクです。コロナかどうか不安な患者が検査を受けようと病院に訪れてしまい、実際に治療や検査が必要な重症患者に時間が取れないという問題が発生しています。このような状態にこそ、トリアージのようなシステムが必要であり、患者本人が検査を受けるべきかなどをWeb上で診断できるシステムを実際の医師に話を聞きながら作成されたのが、このプロダクトです。

実際に、医師が行っている質問や、確認事項を参考にした設問に答え、検査や治療の要不要を知ることができます。さらに、スマートフォンで20秒ほどの指の動画を撮影し、それをアップロードすることで、脈拍や酸素濃度を測定し、診断の助けとします。

さらに不安な場合は、医療資格者とのオンライン診断が内包されており、医師に相談することも可能です。

実際の提出されたプロダクトページはこちらです。
詳しく知りたい方はご覧ください。

地域の助け合い支援

お互いにできることを登録し、近くにいる人とその人ができることを検索できるというアプリです。
食糧の共有や、宅配やその他ボランティアができると登録することが想定されており、中でも動画が作り込まれていることが印象的でした。
実際のプロダクトページはこちらです。

まだまだ、終わりの見えないコロナとの戦いですが
世界中のテクノロジーを駆使する事によって一刻も早い解決が望まれます。

RouteX Inc.では引き続きスタートアップに関する世界中の動きをキャッチアップしていきます! 海外の最新事例等に関するご相談もお気軽にお問い合わせください。