skip to Main Content

記事一覧 > ドイツ・ベルリンのスタートアップエコシステムの中心、Factory訪問! !

みなさんはドイツ・ベルリンにある世界的に有名なスタートアップ向けのキャンパス、Factotyについて聞いた事があるでしょうか?

FactoryはアーティストのAndy Warhol氏がニューヨークに立てたスタジオであるFactoryからインスパイアされて作られたスタートアップ向けのキャンパスです。

Factoryでは世界的なテック企業の多くが偶然の出会いから生まれた事の様に、

偶然の出会いをもっと活発に起こす仕組みをキャンパス全体で生み出すため独自のエコシステムを形成しています。

そのため、Factoryの中ではスタートアップや投資家、アクセラレーター等様々な組織が一緒になって働く事によって、そういった偶然の出会いを生み出そうとしています。

このように大きなキャンパスの中に様々な組織を集めて独自のエコシステムを作る流れは、パリのStationFも同様にありますね! 

FactoryにはUberのトラビス・カラニック氏もイベントに登壇しに来たことからも世界からの注目の高さも伺えます。今回はドイツ・ベルリンのスタートアップのエコシステムの中心とも言えるFactoryに訪問させてもらったので、内部の様子をお伝えします!

Factoryの建物はベルリンに2箇所ありますが、今回は新しいGÖRLITZER PARKのFactoryに訪問させていただきました。Factoryは昔の建物を再利用したとても重厚な作りになっており、5階建てで中心の中庭を囲む様な形をしています。

入ってすぐの受付でまずはセキュリティカードをもらいます。

今回は外部の人間ですが、特別に入場を許可していただきました。

 入り口の横にはなぜか怪しげな光とともに写真撮影ブースが用意されています笑

一階部分は雰囲気の良いカフェとイベントスペースが併設された作りになっており、ここで働く人たちが気軽に情報交換を行える様になっています。 

 ライブラリーが用意されており、静かな雰囲気で仕事をしたい人はこちらのライブラリーで活動されていました。

Googleのスタートアップ支援を行なっている、Google for Startupsも入っているので、スタートアップの人たちはGoogleのエンジニアやスタートアップのスケールについて気軽に質問も出来ますね。

ちなみに、Googleのスタートアップ向けの無料のコワーキングスペースGoogle Campusもベルリンにあるはずだったんですが、地域の人たちの反対により、なくなってしまい今はFactoryの中に吸収された様な形になっています。

 マッキンゼーの様な世界的なコンサルティングファームも入居しているので、スタートアップが様々な分野を超えて注目を集めている事がよく分かります。

こういった世界的なコンサルティングファームはスタートアップが将来的に成長した場合にクライアントになる可能性が高く、かなり早期から関係性を作ろうという動きがあります。

他のコンサルティングファームのデロイトやPwCもスタートアップに対してかなり力を入れています。

Factory内にはキッチンも用意されており、簡単な食事を作りながらコミュニケーションが生まれる仕組みも作られています。

半個室でリラックスした雰囲気でミーティングを行う事が出来るブースも用意されているので、ちょっとした話から盛り上がればすぐに本格的なミーティングにも移る事が出来る様にもなっています。

ロッカーの近くにも簡単にミーティングが出来る様に椅子が用意されています。

思いついた時にすぐにミーティングが出来る様にいたるところに椅子やホワイトボードが用意されているのが、偶然の出会いを大切にするFactoryらしいですね!

スタートアップ系のコワーキングスペースにお決まりのサッカーゲームも用意されています。

世界中のどこのコワーキングスペースでもサッカーゲームが用意されているのも逆におもしろいですね笑

この様なかなり大掛かりな遊具まで用意されています。

みなさん至るところでミーティングをしている事が分かりますね!
このスペースでIoTプロダクトの実験もされていました。

これまでFactoryを訪れた著名人の紹介もされています。

冒頭にもご紹介したUberの創業者のトラビス・カラニックやフランスのマクロン大統領等、世界的な著名人が多くFactoryを訪れている事からも世界中がFactory独自のエコシステムに関心を寄せている事が分かります。

いかがだったでしょうか?

ドイツのスタートアップ・エコシステムを代表するFactoryは偶然の出会いを必然にすべく様々な工夫がされている事が分かりましたね。

こういった大きなキャンパスに、スタートアップだけでなく、投資家、大企業、

アーティスト等、様々な人が一緒に活動する事によって生み出される化学反応を生み出そうと世界中の都市が動いています。

やはり、パリのStationFは有名ですが、ロシアのスコルコボといった様に世界中にこのような大きなスタートアップキャンパスが作られています。

このようなキャンパス独自のエコシステムを作る流れからも目が離せませんね!!

 RouteX Inc.では、引き続きドイツのスタートアップとの連携を含めた現地調査を行っていきます。ドイツのスタートアップ環境についてもっと詳しく知りたい方はお気軽にお問い合わせください。また、ドイツ以外のスタートアップとの連携や海外のイノベーション拠点の調査依頼、海外アテンド依頼等もお気軽にお問い合わせください!

今回のFactory訪問と並行して、ヨーロッパ最大のスタートアップカンファレンスのひとつ,「TechCrunch Disrupt Berlin 2018」にも参加をしてきたので、こちらの様子もぜひご覧ください! FactoryもDisrupt Berlinに出展をしておりました。