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今回、日本で事業を立ち上げ注目を集めているロシア人起業家、LikePay CEO  イーゴリ・ヴォロシオフ(Igor Voroshilov)さんを取材させていただきました!

イーゴリさんは5年前の2015年に初めて留学生として日本を訪れ、東京大学大学院に進学されたのち、在学中の2018年に自身がCEOを務めるスタートアップLikePayを創業されました。

日本に魅了されたイーゴリさんは実際に起業されるまでに、さまざまなきっかけを掴み、さまざまな苦労を重ねておられます。海外出身の方が日本で起業する経緯を追うことで、より世界から見た日本のスタートアップにまつわる環境を、客観的に捉えることができるのではないでしょうか。

本記事では、イーゴリさんの幼少期からLikePayの着想・創業に至った経緯や、現在の活動、海外出身の起業家の視点による日本の若者やスタートアップエコシステムに関する取材の様子を、全2部にわたって紹介します。

【LikePay Vol.1】ロシア人起業家が日本で創業したきっかけとは?

【LikePay Vol.2】ロシア人起業家からみた日本のエコシステムとは?

目次

1. LikePayについて

2. (Interview)幼少期~大学生

3. (Interview)日本との出会い~起業

4. まとめ


1. LikePayについて

LikePayはイーゴリさんが東京大学大学院に在学中だった2018年に創業され、現在10〜30代の若い人たちを中心に人気と注目を集めている、

「SNS×お店」をセットで楽しむ新しいアプリケーションサービス

現在都内を中心に様々なお店がLikePayに加盟しており、そのお店に訪れた際にお店についてLIkePay独自のSNSに投稿するだけで、お金のように使える割引ポイントがもらえます!

現在若い人たちを中心にInstagramやTwitterといった様々なSNSが利用されていますが、SNSへの投稿を通じて店舗での割引が得られるというのは、利用者にとってメリットがとても大きいですよね!

イーゴリさんは自身で開発されたLikePayを通じて、

「共感で動く世界」

を実現したいと考えておられます。

それは、現代のように様々な媒体を通じて受動的に広告にさらされ続けることではなく、消費者が自分の好きなサービスや商品、場所を見て・使って感動したことを身近な人に共有する、より能動的な世界です。

イーゴリさんがLikePayのミッションを構築するに至った経緯や、事業を進める上でのマインドセットについては次の記事にて詳しく紹介いたします!

LikePayについてもっと知りたい方はこちらをご覧ください。

では、イーゴリさんはこれまでの経歴からどのようにLikePayの創業に至ったのでしょうか?以下にて実際にイーゴリさんを取材させていただいた様子を紹介させていただきます!


2. (Interview)幼少期~大学生

本インタビューはオフィスが入居する
神谷町のDocks Kamiyachoで実施しました!

—本日はよろしくお願いいたします。本日はイーゴリさんの起業家としての半生をお聞きしていきたいと考えています。これまでの経緯をお聞きする前に、今LikePayでともに働かれているメンバーの方々をご紹介いただけますか。

様々な方にお手伝いいただいているのですが、メインのメンバーは現在5人です。

創業者がCEOの私と、CTOを務めている私の兄のセルゲイの2名です。そして他に開発サイドのメンバー2人とビジネスサイドのメンバー1人という構成になっています。実は5人のうち4人はロシア人で、残りの一人も私がモスクワ大学の在学中に出会った日本人の方なので、普段の会話はロシア語でおこなっています。

CTOの兄セルゲイさんとともにオフィスにて



—ビジネスの話をロシア語でされているスタートアップなんて日本にはなかなかないですよね!実際に日本で活動される上で支障になることはありませんか?

ビジネスサイドの私を含めた2人は日本語を話すことができるので基本的に問題はないですね。特に広報を中心に担当してもらっている方が唯一の日本人として、日本人にしかわからない感覚を事業に取り入れてくれているので非常に助かっています。

全員がロシア人の開発サイドの3人は兄のセルゲイを中心に、サーバーサイドとデータ分析を担当している方が各1名ずつという構成です。時にはロシアと日本の間でオンラインのコミュニケーションを取りながら、とても早く開発を進めてくれています。



—これから日本でも、多国籍のメンバーが社内にいるケースが増えていくと考えられるので、日本において他言語で業務を進めるLikePayは非常に先進的ですね。



—ではここから、イゴールさんのご経歴に焦点を当て、幼少期や学生時の経験がどのように現在のご活躍に生きているのか探っていきたいと思います。
ロシアで過ごしたイーゴリさんの幼少時代を少しご紹介いただけますか。

私はモスクワから400kmほど西にある、人口が3000人ほどのごく小さな町で、両親と、現在LikePayでともに活動している兄の4人家族として生まれました。
幼少時代は割と大人しかったようですが、昔からよく考える子どもだったようで。

イーゴリさんの故郷の様子

面白いエピソードがあるのですが、小学校の卒業文集で、「クラスで一番〜な人!」っていう特集がよくありますよね。私は「一番よく考える」だったんです(笑)



—小さな頃からとても思慮深かったことがうかがえますね。将来の夢ってありましたか。

ロシアの大統領になりたかった、今でも目指してますけどね(笑)
だけど昔から夢を膨らませることはすごくしてました。はじめはニュースをみていて大統領に憧れたのですが、今目指す目標が変われど自分の本質は昔から変わっていない気がします。



—小学生の頃から、夢や目標をもつ性格や習慣が現在起業家として活躍される基礎になっているのかもしれませんね。中学生や高校生の頃はいかがですか。

中高生は個人的にこれまでで一番楽しい時期でしたね。中学生を卒業したタイミングで、家族でロシア第2の都市・サンクトペテルブルグに引っ越したんです。その際に都心の高校に行くことを自分で選択したのですが、その高校で自分を変えることができましたね。周りが皆すごくフレンドリーだったので、自分も非常に外交的になりました。クラスメイトといろいろなことをして楽しみましたね。



—青春ともいうべき非常に充実した時間を過ごされたのですね。大学ではロシアで最も権威のあるモスクワ大学に進学されたとお聞きしています。

本当は海外の大学に挑戦したかったのですが、結局断念しました。成績は良かったことが幸いしましたね。モスクワ大学では国際学を中心に経営面の基礎を学ぶことができたかなと思います。

モスクワ大学時のお写真

この頃にだんだんと自分の目標がビジネス方面に固まってきました。いろいろなことをインプットするにつれて、自分の見える世界がどんどんと広がっていき、自分のプライオリティや別の目標ができてきましたね。



—大学生の時に初めて起業家として新しい事業を生み出すことを志したのですね。ここからどのように日本に出会うのかとても気になります。


3. (Interview)日本との出会い~起業



—ではここから、起業を志し始めたイゴールさんがどのような経緯で日本と出会い、日本に住んで事業を始めるに至ったのかお聞きしていきます。
イゴールさんが初めて日本に出会ったのはどのようなきっかけだったのですか。

2013年に大学の日露学生フォーラムで日本語と日本に出会ったことが大きなきっかけです。そもそもロシア国内では、日本は安全かつ平和で、世界でみてもユニークな国だと認識されています。しかしこのイベントでより一層興味を持ちました。

上智大学留学中のお写真

その後2015年に上智大学に留学した際に初めて日本を訪れました。そこで受講した日本語のクラスがより日本に住みたいと思ったきっかけになりました。



—大学を卒業した後、イーゴリさんは初めてロシアを出て東京大学大学院に進学することを決意されます。

実は大学卒業後すぐにモスクワで就職する選択肢もあって、実際に在露の日本企業の最終面接までは進んでいたのですが、端的に言えば「もっと大学生でいたい」と思い辞退しました。

大学を出てすぐに働く選択肢をとった場合、自分のアイデンティティがわからなくなるんじゃないかと。そこで、自らの語学を生かし東京大学への進学を決めました。東京大学では文理混合の研究室で、まちづくりやサステイナビリティ、グローバルリーダーシップについて学びました。



—大学卒業ですぐに働くことに違和感を感じている人はとても多いと思いますし、この選択を取られたことはとても興味深いです。この時点では起業することをまだあまり明確に決められていないように感じますが、何かきっかけがあったのですか。

きっかけは、東京で行われていた、日本で起業する外国人のためのイベントですね。このイベントでは実際に日本の外国人起業家が英語でピッチをするのですが、これを聴いた時に衝撃を受けました。

Slush Tokyo時のピッチのお写真

これまでも自分の興味がビジネスに向いてきていることを感じていたものの、その目標をどうしたら実現できるのかがわからなかった。ですが、このピッチイベントで起業ということを初めて意識しました。また、その場で様々なスタートアップの経営者と話しているうちに、自分の原体験を意識するようになったのです。今まで高い夢と目標をもって生きてきた中で、本当に自分がしたいことが何なのかを考え、学生での起業を決意しました。



—本当にRPGのようなストーリーですね。ここからどのようにLikePayをビジネスとして構想するに至るのか、非常に気になります。


引き続きイーゴリさんには、LikePayを始めたきっかけや、外国人起業家として日本で事業を立ち上げた際の苦労、そして日本のスタートアップエコシステムについて感じられていることをインタビューしました。

続きは、Vol.2をご覧ください。


3. まとめ

いかがでしたでしょうか。

日本の大学院の在学中に参加したピッチイベントが、イーゴリさんを起業の道へと誘い、今日のご活躍につながっています。また、常に夢をもちそれを達成するために何をするべきか考える姿勢が肝要であることを学ぶことができたインタビューとなりました!

RouteX Inc.では毎年ロシアのスタートアップ・エコシステム リサーチのために現地を訪れ、ロシアのスタートアップとのネットワーク強化を行っています。
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