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ロシア政府主導 ロシア版シリコンバレー「スコルコボ」とは?

2019年5月29〜30日にロシア首都モスクワ近郊スコルコボにて開催された、ロシア最大規模のスタートアップイベント「Startup Village 」に弊社代表の大森が参加したので、現地からリポートさせていただきます!
スコルコボはロシア政府主導で開発が進むイノベーション都市であり、ロシア版シリコンバレーとも言われ、計画的にイノベーションを生み出すためのエコシステム形成を行っています。スコルコボ内には大学や研究施設、スタートアップのコワーキングスペース等が広大な敷地内に建設されており、ロシア政府が本気でイノベーション創出拠点を開発している事が分かります!

モスクワからスコルコボまでは車で1時間ほどの距離です。

スコルコボを以前取材した時の様子はこちらからご確認いただけます!
今回、大森はMEDIA PASSを事前に取得し、メディア限定エリア等を活用して取材活動を行いました。

Startup Villageとは?

Startup Villageとは毎年スコルコボで開催されているロシア最大規模のスタートアップイベントです。毎年開催されているロシア最大規模のイノベーションカンファレンス「Open Innovation Conference 」よりもさらにスタートアップの活動にフォーカスしたイベントとなっています。

Startup Villageでは5GやAI等の大きなテーマについてのトークセッションとスタートアップのプロダクト展示ブースが用意されています。また、ロシアのスタートアップだけでなく各国からこのStartup Villageのために政府のサポートを受けて渡航し、ブース出展しているスタートアップも多く目立ちます。ここからは実際に現地の様子をお伝えします!

イベント会場の様子

スコルコボの中心 Skolkovo Innovation Center
Skolkovo Innovation Center内にはカンファレンスが開催可能なホールや研究施設、スタートアップのオフィス等、イノベーション創出に必要な機能が揃っています。
Skolkovo Innovation Center内のデザインも特徴的です。

「STARTUP VILLAGE」はスコルコボの中心的な機能を担う
Skolkovo Innovation Center側の屋外にて開催されます。
屋外で開催されているスタートアップ・イベントは珍しいですね!

こちらのメインステージではロシアだけでなく各国から専門家を招いて、最新のテクノロジーやビジネスモデルについてトークセッションが行われていました!

メインステージ以外では様々なスタートアップがブース出展を行っており、参加者に対して、自社プロダクトの説明等を行っています。

ロシアではIoT関連のスタートアップの動きが活発で、特にこの様に独自のドローンを開発するスタートアップも多く見られます。日本の様に撮影やレース用の用途というよりは特に農業用や軍事用のドローンを開発するスタートアップが多い印象です。

IoTの広がりで言うと、この様に車を展示するブースも用意されています。実際にソーラーパネルを利用して車に充電する事が出来るデモが行われています。

こちらはロシアの通信大手会社のひとつMTSのスタートアップ・ハブです。
世界中で大企業がスタートアップとの連携や支援、M&Aを行っていますが、ロシアでも同様の動きが活発に行われております。このスコルコボ自体もロシア政府主導でイノベーション創出の為に都市開発している事からも、ロシアのスタートアップや研究開発にかける思いと本気が伝わってきます。

また、この様に国ごとのブースも用意されており「STARTUP VILLAGE」に訪れるロシア人の方も外国のスタートアップについて知れる機会が提供されています。特に韓国のスタートアップは政府のサポートを受けて多くの国のスタートアップ・イベントでブースを設けられている事が多いです。

STARTUP VILLAGEは池を囲んだ屋外公園の側で開催されているため、かなり開放的な雰囲気です。

それぞれのスタートアップの出展者同士やスピードミーティングなど、会場の至る所でネットワーキングが行われています。

会場の至る所にリラックス出来るクッションが用意されています。
ハンモックも用意されており、昼寝をされている方も多くおられました。

会場が屋外公園という事もあり、至る所に森林浴をしながら寛げるクッション等が用意されています。今までRouteX Inc.として数多くのスタートアップイベントに参加してきましたが、これほど開放的なイベントはありませんでした。
多くの人にとってもロシアのスタートアップイベントがこの様に開放的な環境で行われていると想像していなかったかもしれませんね。

会場ではスーツ姿で最新のデバイスに乗って移動している人等、近未来的な雰囲気を体験する事が出来ます。実際、スコルコボでは様々な実証実験が行われている事もあり、ロシアの中でもかなり特殊な地域と言う事が出来ます。

今回はMEDIA PASSを事前に申請して、正式なメディアとして取材していた事もあり、この様にPRESS CENTREも利用する事が出来ました。

このPRESS CENTREではメディア限定の発表や情報共有、また世界中のジャーナリスト達と情報交換を行う事が出来ます。RouteX Inc.ではMEDIA PASSを取得して正式な取材を世界中で行っており、この様なジャーナリスト同士のネットワークも活用して、最先端の情報収集を行っています。

屋外イベントという事もあり、昼食も外で食べます。
一番人気は目の前で調理されるBBQ料理です。特にロシアではケバブやシャシュリク(串焼肉)が人気で行列ができています。
ケバブサンドウィッチは絶品でした!

この様に大きめの仮設ブースが会場の至るところに用意されています。
どのブースも外で開催されている事を活かした開放的なデザインになっています。

例えば、中はこの様になっており、ビジネスイベントと聞くと硬く感じるかもしれませんが、かなりカジュアルな雰囲気で笑いを交えながらセミナー等が行われております。

完全に屋外のステージも用意されており、池を目の前にスタートアップのピッチイベントやパネルディスカッション等、様々なイベントが並行して開催されています。

また、イベントには政府要人の出席もあり、屋外会場に直接ヘリコプターで乗り付けて軍人に警護されながら来場するスピーカー等もおり、なかなかの圧巻です。こういったところは皆さんのロシアに対するイメージに近いかもしれませんね。

Skolkovo Innovation Centerから「STARTUP VILLAGE」の会場を見た様子

今回の「STARTUP VILLAGE」のコンテンツが盛り沢山だった事はお分かりいただけたかもしれません。ただ、こちらを見ていただくと「STARTUP VILLAGE」の会場周辺はまだまだ開発途中である事が分かります。実は今回の会場はスコルコボ全体からするとほんの一部でしかなく、スコルコボは先ほどお伝えした通りイノベーション創出のために街ごと計画的に作られており、バスで移動する必要がある程広大です。世界で一番の領土面積を誇るロシアがイノベーション創出やスタートアップ・エコシステムのために都市を作ることの壮大さが伝わるかと思います。

スコルコボ内を走るバス スコルコボ内だけでも様々なシャトルバスが運用されています。
様々な研究施設がスコルコボの至る所に建設されています。
この様なお洒落なビルも建設されています。
スコルコボで生活する人向けのマンションも用意されています。
「スコルコボは都市以上」とロシア語で掲げられています。
Startup Villageの雰囲気をもっと感じたい方はオフィシャルから発表されているビデオもご確認ください!

また、イベント以外でも並行してロシアのマーケットをリサーチするために様々なヒアリング活動を行っていました。Startup Villageを通して知り合ったスタートアップや弊社の既存のネットワークから様々な方に日露スタートアップの連携可能性についてヒアリングを行わせていただきました。

ロシアで日系新聞社に勤務されるロシア人の方と
フードデリバリーのアプリを開発するスタートアップのFounderと
モスクワ 赤の広場とクレムリン

いかがだったでしょうか?
ロシアのスタートアップと聞いてイメージがある方も少ないと思いますが、ロシアのスタートアップ・エコシステムの形成スピードの速さを感じてもらえたのではないでしょうか。
RouteX Inc.では毎年ロシアのスタートアップ・エコシステムをリサーチをするために現地を訪れ、ネットワークの強化と最新情報のキャッチアップを行っております。現在ロシア大使館とも連携を行い日露スタートアップの関係強化に向けて活動しております。ロシアのスタートアップとの連携や現地調査等にご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

弊社のロシアに関する活動はこちらから