skip to Main Content

(Open Innovations Forum 2018のメインホールでトークセッションが行われている様子。)

今回は、「ロシア版シリコンバレー」とも呼ばれるスコルコボにて、2018年10月15日から17日に開催されたロシア最大のイノベーション・カンファレンス

「Open Innovations Forum 2018」に参加してきました!!

急速にスタートアップが盛り上がるロシアで開催されたカンファレンスの様子を現地からお伝えします!!

(Open Innovations Forum 2018の会場となったスコルコボ・テクノパーク)

皆さんは、Open Innovations Forumというカンファレンスをご存知でしょうか?

2012年以降から、ロシアの首都モスクワ西側のスコルコボにて年に一度開催されている、

ロシア国内最大級のイノベーション・カンファレンスです。

Open Innovations Forumは、一般企業・投資家・スタートアップ ・政府関係者など、非常に幅広い参加者に向けて開催されており、幅広い分野に関するトークセッションから、スタートアップ のプロダクトの展示、トレーニングセミナーやビジネスミーティングまで、非常に多くのプログラムがあります。

また、2013年以降は毎年ロシアのみではなく、1ヵ国のパートナーとともにカンファレンスが開かれています。2013年にはフィンランドとフランスが、2014年には中国が、2015年にはセルビアが、2016年にはイスラエルが、2017年にはシンガポールがロシアと組んでいます。

それでは、今年のOpen Innovations Forum 2018は、どのような内容だったのでしょうか?

当日の様子を見ていきましょう!!

Open Innovations Forum 2018の期間中はモスクワも珍しく晴天となっていました。

現在ロシアはアメリカの経済制裁の影響もあり、大きなチャンスとして捉えられているようで、中国からの参加者もかなり目立っていました。一方で、日本からの参加者は私達を含めた数人ほどしかいないという状況です。

Open Innovations Forumに参加するためには、事前に写真などを登録する必要があります。

そして、その際に同意すれば、カンファレンス期間中にアクティブとなる専用アプリから他の参加者や講演者の顔やプロフィールを確認できます。さらに、そこからテーマを設定しビジネスミーティングを個人的に提案できるという面白いシステムも導入されていました。

実際に検索してみると、GoogleやFacebookなどのアメリカ系大手スタートアップから、Tencentなどの中国系大手スタートアップまで、幅広い参加者がいるのが分かります。

直接つながりが無くても、皆さんがそれぞれ興味のある分野の人にビジネスミーティングを申し込めるのは非常に良いシステムですね!

会場に到着してすぐに、メインホールにてオープニングセレモニーが開催されました!
スコルコボのこれまでの功績や今後の方針等が語られ、スコルコボがロシア国内でどれだけ重要なイノベーションの拠点なのかがよく分かります。

今回のOpen Innovations Forumは3日間に渡って開催されそれぞれ、毎日違ったテーマを元にして会場の到るところにあるイベントブースにて有識者同士のトークセッションが行われています。

ロシア国内のメディアも多数駆けつけており、多数の企業やスタートアップからもとても注目されている様子がよく分かります。メイン会場の近くにはプレスセンターもあり、多くの報道陣の方達が情報交換を行っていました。

メインセレモニー後は参加者の皆さんはそれぞれ自分の興味のある登壇者のトークセッションを聞きに行ったり、スタートアップのブースを自由に周る事が出来るようになります。

今回のOpen Innovations Forumの会場で特に目立っていたのはドローンを始めとしたハードウェア系のスタートアップや研究展示です。

これまで多くのシリコンバレーのスタートアップ関連のイベントに出席してきましたが、シリコンバレーは基本的にはソフトウェア系のスタートアップが中心となっていました。

そもそも、ハードウェア系のスタートアップでは利益率や初期投資の大きさなど、スケールしていくにあたっての障壁が多く、シリコンバレーのスタートアップからはハードウェアは避けられている現状があります。

一方でロシアのスタートアップや研究開発等は中国の深セン(ハードウェアシリコンバレーと呼ばれる)の様にドローンを中心としたハードウェアが人気というトレンドがよく現れていました。特に私達が、普段身近なDJIの様な一般家庭向けのドローンではなく、業務用のドローンが多く展示されていました。

ロシアは広大な国を活用した農作物の育成のためのドローンや、情勢の影響から国の防衛のための軍事用ドローン等が幅広く発展している印象を受けます。

 このように人が乗れるドローンも展示されており、多くの人の注目を浴びていました。

シリコンバレーやロサンゼルスを中心に最近人気のシェアリングボードのLimeやBirdのようなハードウェアの展示もされています。このハードウェアは実際にその場で使うこともでき、会場内をこのボードで移動されている方もおりました。実際に自社の製品を使ってもらえることは、やはりスタートアップにとっては出展する大きなメリットと言えますね。

かなりリアルなドロイドの展示もされており、参加者の方々が興味深そうに触ったり、眺めたりしていました。ボストンダイナミクスの様に、まさにロボットというものから、この様な人に似たドロイド等、ロボット系のスタートアップの発展もこれから楽しみなカテゴリーですね!

このように実際にVRを体験出来るブースも多く用意されていました。

ロシアもスタートアップで盛り上がっているという印象を持っていた人は少なかったかもしれませんが、世界中のトレンドを多く掴んだスタートアップが非常に多い印象を受けました。

そう考えると日本はまだまだ世界のスタートアップやイノベーションのトレンドに乗った、スタートアップは少ないかもしれませんね。

今回のOpen Innovations Forumはスタートアップだけのイベントではなく、政府、大企業、スタートアップ等が連携して次のイノベーションを作っていくことを目的としています。そのためスタートアップ以外のブースも用意されています。例えばこちらはロシア郵便のブースになっています。スタートアップのブースと比べるととても豪華な印象を受けますね。

また、こちらは世界的なコンサルティング会社 EYが提供するミーティングブースになります。非常に多くの人がこのEYのミーティングブースを利用されていたので、その場ですぐに商談等が出来るのは非常に便利ですね。

こちらは科学をモチーフにしたカフェになります。ロシアは理数系の教育が特に強い事もあり、科学系のミュージアムやイベントも多くありますが、このようにカフェとしてさらに身近に感じれるような工夫もされています。

こちらの様に メディアがすぐにスピーカー等にインタビューが出来るようにスタジオも用意されています。世界中から著名な有識者が集まっているのでその場でインタビューや撮影が出来るのはお互いにとってとても便利ですね。有名なところだと、Forbes やSputnicといったメディアも来ており、ロシア国内のメディアは総出している印象がありました

こちらのスクリーンでは、ロシア政府がOpen Innovations Forumにどれだけ力を入れているのかがよく分かります。これは会場でLive配信されているのですが、ロシアの元大統領で現在の首相であるメドベージェフ氏がOpen Innovations Forumに参加してトークセッションに参加している様子です。ここスコルコボは元々メドベージェフ氏が大統領の時代に始動したプロジェクトでもあり、現在の首相がトークセッションに参加している事もあり、ロシア政府にとっても年間を通した一大イベントだということがよく分かります。

一般の人はこのトークセッションの会場には入る事が出来ないので、スクリーン前に人が集まり、トークセッションの内容を興味深くみなさん聞かれていました。

トークセッションの議題は「Smart Country. National Strategy」となっており、メドベージェフ氏とトークセッションを行うスピーカーの方々も世界的に有名な方ばかりでした。

代表的にはロシア版GoogleのYandex CEOやEYのCEOも登壇されておりました。

こちらでは、Forbes Russiaの方とアメリカのデューク大学やスタートアップの人を交えたトークセッションが開催されています。どこかロシアに対して閉鎖的なイメージを持っている人も多いかもしれませんが、Open Innovations Forum会場では世界中の人々が集まり、それぞれ次のイノベーションを起こすためにどうするべきかと真剣にディスカッションしている様子を見ることが出来ます。ロシアの方々も世界のトレンドやイノベーションを学ぼうと真剣に聞き入られています。

また、こちらでは中央の女性 Facebook Russia担当の方を交えたトークセッションも行われております。ロシア国内においてはVKというロシア発のSNSが圧倒的なシェアを占めており、Facebookは苦戦していると言われていますが、情報共有や協業の可能性を模索するために登壇されています。また、Googleの方も登壇されているイベントもあり、どちらも会場は超満員で立ち見をするスペースが無いほどに人気のトークセッションとなっていました。実際にロシア人の多くの友人がFacebookやGoogleではなく、VKやYandexを利用しているので、FacebookやGoogleのロシアでの動向等についての話は非常におもしろい物でした。

今回、Open Innovations Forumが行われている会場であるスコルコボ テクノパークを出ると実はこのように草原だらけの空き地に建設されている事がよく分かります。

スコルコボはロシア政府主導でイノベーションを起こすための全てを揃えた都市を作るというとても壮大な計画で、これからの発展がとても楽しみな地域となっています。

シリコンバレーの様に自然発生的なエコシステムではなく、イノベーションが起こるためのエコシステムを備えた都市そのものを作るという発想が広大なロシアらしいですね。

いかがだったでしょうか?
ロシア最大のイノベーションイベント、「Open Innovations Forum 2018」

ロシアのスタートアップ大国としてのポテンシャルやロシア政府が本気で次のイノベーションを起こそうとしている事が伝わってきますね。

RouteX Inc.では、引き続きロシアのスタートアップとの連携を含めた現地調査を行っていきますので、ロシアのスタートアップ環境についてもっと詳しく知りたい方はお気軽にお問い合わせください!!

また、ロシア以外のスタートアップとの連携や海外のイノベーション拠点の調査依頼、海外アテンド依頼等もお気軽にお問い合わせください!

Back To Top